2015/9/30

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ブルガリア、道路通行料徴収に電子システム導入へ

この記事の要約

ブルガリアのパヴロワ地方開発相は先ごろ、トラックの道路通行料電子徴収システムを2017年から導入する方向で関係各省と協議していることを明らかにした。また、乗用車の通行料徴収方法を18年を目途に、現行のヴィネット(料金一括 […]

ブルガリアのパヴロワ地方開発相は先ごろ、トラックの道路通行料電子徴収システムを2017年から導入する方向で関係各省と協議していることを明らかにした。また、乗用車の通行料徴収方法を18年を目途に、現行のヴィネット(料金一括前払い方式)から電子徴収システムに切り替えることについても協議が進んでいるという。

政府は今年初め、乗用車および3.5トン以上のトラックを対象にした新通行料徴収システムを導入する方針を示した。GPSを採用した新システムはトラックの非幹線道路の走行も監視でき、罰金を科すなどの措置により大型車両による道路の損傷の予防につながることが期待される。

モシュコフスキー交通相は、乗用車の通行料金収入が現在、年間約2億レウ(約4,520万ユーロ)なのに対し、インフラ整備に6億レウもの費用がかかっていることを指摘する。欧州連合(EU)域内の道路交通上、ブルガリアはバルカン半島の要衝に位置づけられることから国際トラックの通過量も多く、新システムはインフラ整備に必要な資金を確保するための効率的な手段と見られている。(1RON=30.40JPY)