2015/9/30

チェコ・スロバキア

8月のスロバキア失業率11.3%、09年6月以来で最低に

この記事の要約

スロバキアの失業率が改善を続けている。8月は11.32%と、前月の11.46%から0.14ポイント低下し、2009年6月以来で最低の水準となった。リヒター労働相は、政府による雇用政策が奏功したとみている。 労働相は、「雇 […]

スロバキアの失業率が改善を続けている。8月は11.32%と、前月の11.46%から0.14ポイント低下し、2009年6月以来で最低の水準となった。リヒター労働相は、政府による雇用政策が奏功したとみている。

労働相は、「雇用政策がスタートした2012年4月からの失業率の推移をみると、前月比で低下した月が27、上昇した月が12、変動がなかった月が1」と話し、政府の施策が雇用につながっているとの見方を示した。

労働局に登録していない非就業者を含めた失業率は、8月に前年同月比1.25ポイント減の12.86%に低下した。

一方、ウニクレディトバンクのアナリスト、コルシャニャーク氏は、失業率の低下幅が小さくなったことを指摘。「ギリシャ財務危機の再燃と中国経済減速で国内の景況感が悪化したことや、求められる技能を持つ人材が減っていることが可能性として考えられる」とコメントした。ただ、今後も求人数は増える見通しで、失業率の低下は続くとみている。