2015/9/30

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ベオグラードで大規模開発計画がスタート

この記事の要約

セルビアの首都ベオグラードで27日、大規模な都市開発計画「ウォーターフロント」の先頭を切る高層住宅2棟の建設が始まった。同計画はアラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国のイーグル・ヒルズが推進するもので、投資総額は35億 […]

セルビアの首都ベオグラードで27日、大規模な都市開発計画「ウォーターフロント」の先頭を切る高層住宅2棟の建設が始まった。同計画はアラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国のイーグル・ヒルズが推進するもので、投資総額は35億ユーロ。30年以内に完工の予定だ。

政府はイーグル・ヒルズに99年間、用地を貸す代わりに、運営会社「ベオグラード・ウォーターフロント・カンパニー」の資本32%を取得する。政府保証などは付与せず、財務責任はすべてイーグル・ヒルズが負うと説明している。ただ、今年4月に結ばれた契約ではイーグル・ヒルズの最低投資額は3億ユーロと定められており、投資総額との差額を誰が負担するかは不透明だ。

計画では、サヴァ河岸地域に住宅のほかオフィスビル、南東欧最大のショッピングモール、ホテル、オペラハウスなどが整備される予定だ。契約により、イーグル・ヒルズは20年以内にプロジェクト全体の5割、30年以内にすべてを完成させることを義務付けられている。

野党の民主党(DS)と新党(NS)はこの開発計画が「市民の利益に反するもの」として反対。近日中に刑事告発手続きを行う姿勢だ。