2015/9/30

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

クロアチアのフェリー大手ヤドロリニヤ、船団刷新に約27億ユーロ投資

この記事の要約

クロアチアの国営フェリー運航会社ヤドロリニヤが2027年までに26億8,100万ユーロを投じてフリート(船団)を刷新する。このほど明らかにした新事業戦略によると、現在保有する50隻のうち32隻を段階的に廃船とし、改装した […]

クロアチアの国営フェリー運航会社ヤドロリニヤが2027年までに26億8,100万ユーロを投じてフリート(船団)を刷新する。このほど明らかにした新事業戦略によると、現在保有する50隻のうち32隻を段階的に廃船とし、改装した船舶3隻を含めた26隻を新規調達する計画だ。新船舶の建設は国内の2つの造船所に発注している。

現行の総輸送能力は乗客約2万8,020人、車両3,924台。昨年の輸送実績は乗客998万人、車両253万台だった。フリート刷新後は船舶数が44隻に減るが、輸送能力は乗客3万1,377人、車両4,710台に拡大する。

ヤドロリニヤは現在、クロアチア本土と沿岸の島を結ぶ34路線のほか、イタリアのアンコナとバリへの外国航路も運航している。17年に国内のフェリー運航事業が自由化された後も、引き続き既存路線の営業権の確保を目指すとともに、新路線の開拓にも乗り出す考えだ。