石油・石炭・ガス

卸売物価の上げ幅、5月も20%超に

ドイツ連邦統計局が14日発表した5月の卸売物価指数は前年同月比の上げ幅が22.9%に上った。過去最高となった前月(同23.8%)をやや下回ったものの、ロシアのウクライナ侵攻を背景に3カ月連続で20%超の高水準を記録した。

中国からの輸入が4月は53%増加

ドイツ連邦統計局は13日、中国からの輸入高が4月は167億ユーロとなり、前年同月を52.8%上回ったことを明らかにした。上海のロックダウンが始まった3月28日以降、同国の貨物輸出は大幅に減ったものの、中国発の海運貨物が欧

鉱工業生産4月はやや持ち直し

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が8日発表した4月の鉱工業生産指数(2015年=100)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比0.7%増の96.2(暫定値)となり、大幅減となった前月からやや回復した。ただ、ウクライナ

テルモンド―ヒートポンプ設置でLGと協業―

インターネットを利用して暖房器具の選定・販売・設置サービスを手がける独スタートアップ企業テルモンドは8日、既存住宅の暖房をヒートポンプに切り替えるサービスを開始したと発表した。炭素中立実現に向けた国の政策を背景に石油・ガ

1-3月期ガス発電17%減少、石炭と再生エネは2ケタ増に

ドイツの1-3月期の天然ガス発電量(送電網への供給ベース)が前年同期比17.0%減の187億キロワット時(kWh)へと大幅に低下したことが、連邦統計局の発表で分かった。ロシア産の供給減を背景にガス価格が高騰したことが反映

建材不足度が過去最高に、建設費用膨張でキャンセル増加

建設資材不足が深刻化している。Ifo経済研究所の5月の企業アンケート調査によると、建材が不足しているとの回答は建築業界で前月比2.4ポイント増の56.6%に達し、調査を開始した1991年以降の最高を記録した。土木業界も4

35年以降ガソリン車の販売禁止へ、欧州議会が規則案可決

●EU市場ではハイブリッド車を含め内燃機関車が販売不可に ●業界内では規則案に対する反発根強く 欧州議会は8日の本会議で、2030年までに欧州連合(EU)域内の温室効果ガス排出量を1990年比で55%削減する目標を達成す

石油大手の分割を可能に、カルテル法改正方針を経済相が表明

ドイツのロベルト・ハーベック経済・気候相は12日、石油大手に対する独禁規制の強化方針を表明した。市場が寡占状態にあり、競争原理を通した製品価格の低下が起こりにくい現状を改める狙い。物価高騰を受けて実施した自動車燃料税軽減

独中銀がGDP予測を引き下げ、インフレ率は今年7.1%に

ドイツ連邦銀行(中銀)は10日、今年の実質国内総生産(GDP)成長率を従来予測(昨年12月)の4.2%から1.9%へと引き下げた。ウクライナへのロシアの軍事侵攻や物価高騰、輸出の低迷を踏まえ、大幅に下方修正した。 コロナ

約50年来の高インフレに、エネルギーと食品が強く押し上げ

ドイツ連邦統計局が14日発表した5月の消費者物価指数(確定値)は前年同月比7.9%増となり、インフレ率は東西ドイツ統一後の最高を3カ月連続で更新した。サプライチェーンのひっ迫で物価が高騰していたところに、ロシアのウクライ

EUが第6弾の対ロ制裁で正式合意、年内に石油輸入9割超停止へ

欧州連合(EU)は3日、ウクライナに軍事侵攻したロシアに対する追加制裁を正式決定し、4日付でロシア産石油の輸入禁止措置を発動した。ロシア産原油への依存度が高いハンガリーなどに配慮して、パイプライン経由の輸入は当面対象外と

ベア自粛を政府が期待、賃金物価スパイラルを強く警戒

サプライチェーンのひっ迫やロシアのウクライナ侵攻、中国の厳格な新型コロナウイルス感染拡大防止策を背景とする物価高騰への対策が重要な政策課題として浮上している。ドイツではインフレで圧迫されている家計の包括的な支援策が1日付

新たな対ロ制裁でEU合意、石油輸入の9割超を年内停止

欧州連合(EU)は3日、ウクライナに軍事侵攻したロシアに対する追加制裁を正式決定し、4日付でロシア産石油の輸入禁止措置を発動した。ロシア産原油への依存度が高いハンガリーなどに配慮して、パイプライン経由の輸入は当面対象外と

RWE―蘭でガス発電所取得、カーボンネガティブ実現にらむ―

エネルギー大手の独RWEは2日、スウェーデン同業のバッテンフォールがオランダ北部のエームスハーヴェンで運営する天然ガス発電所「マグナム」を譲り受けることで合意したと発表した。RWEは同地に持つ既存の発電所や新設予定のグリ

EUが第6弾の対ロ制裁で正式合意、年内に石油輸入9割超停止へ

●ハンガリーなどに配慮し、パイプライン経由の輸入は対象外に ●ロシアは独・蘭・デンマークへのガス供給停止 欧州連合(EU)は3日、ウクライナに軍事侵攻したロシアに対する追加制裁を正式決定し、4日付でロシア産石油の輸入禁止

EUが第6弾の対ロ制裁で正式合意、年内に石油輸入9割超停止へ

EUは3日、ウクライナに軍事侵攻したロシアに対する追加制裁を正式決定し、4日付でロシア産石油の輸入禁止措置を発動した。ロシア産原油への依存度が高いハンガリーなどに配慮して、パイプライン経由の輸入は当面対象外とするほか、一

冬前に天然ガスの共同調達開始へ、価格高騰を抑制=欧州委

欧州委員会のシムソン委員(エネルギー担当)は5月23日、冬を迎える前に欧州連合(EU)として天然ガスの共同調達を開始する方針を明らかにした。ロシアによるウクライナ侵攻でエネルギー価格が高騰する中、共同調達で安定供給を図る

英が150億ポンドの家計支援、エネルギー高騰に対応

英政府は5月26日、エネルギー価格高騰で家計が苦しい状況に陥っている消費者に対する150億ポンド(約2兆4,000億円)の支援策を発表した。財源の一部を賄うため、エネルギー高で利益を上げている石油・ガス企業に超過利得税を

セルビアがロシアからのガス調達契約を更新、格安価格で

●調達価格は他の欧州諸国の3分の1前後にとどまる予想 ●セルビアはEUの対ロ制裁参加を拒否している セルビアのアレクサンデル・ブチッチ大統領は5月29日、ロシアのプーチン大統領と電話会談し、天然ガス調達契約を3年更新する

緊急時はガス発電を実質禁止、露産の供給停止にらみ法案作成へ

ロシア産天然ガスの供給が減少ないし停止しドイツ国内で供給不足が避けられなくなった場合、経済・気候省は天然ガス発電を実質的に禁止する意向だ。発電は他の電源を利用しても行えるためで、ガスの供給先を代替が不可能な暖房や製造業な

冬前にEUが天然ガスの共同調達開始へ

欧州連合(EU)の欧州委員会のシムソン委員(エネルギー担当)は23日、冬を迎える前にEUが天然ガスの共同調達を開始する方針を明らかにした。ロシアによるウクライナ侵攻でエネルギー価格が高騰するなか、共同調達で安定供給を図る

インフレ率さらに上昇、5月は7.9%に

ドイツ連邦統計局が5月30日発表した同月の消費者物価指数は前年同月比7.9%増(暫定値)となり、インフレ率は第1次石油ショック以来およそ50年ぶりの高水準に達した。ロシアのウクライナ侵攻開始から3カ月が経過し、川上レベル

4月輸入物価32%上昇

ドイツ連邦統計局が5月30日発表した4月の輸入物価指数は前年同月比31.7%増となり、1974年9月以来の大きな上げ幅を記録した。ロシアのウクライナ侵攻が前月に引き続き反映された格好。上げ幅は前月の31.2%から一段と拡

消費者信頼感指数、やや改善も極めて低い水準

市場調査大手GfKが5月25日発表したドイツ消費者信頼感指数の6月向け予測値はマイナス26.0ポイントとなり、過去最高となった5月(-26.6ポイント=確定値)からやや改善した。ただ、水準自体は依然として極めて低く、消費

【6月1日付の法令改正】

・エネルギー価格高騰に伴う市民負担の軽減策が施行。◇被用者必要経費控除を200ユーロ増の1,200ユーロに引き上げ◇所得税基礎控除を363ユーロ増の1万347ユーロに引き上げ◇通勤距離が20キロ超の就労者に対し20キロを

フックス―電池材料事業に参入―

潤滑油大手の独フックス・ペトロルブは5月25日、電解液の独スタートアップ企業Eライト・イノベーションに資本参加したと発表した。電解液は正極、負極とならぶリチウムイオン電池の主要材料。電池需要の急速な拡大を受け電解液のニー

トタル―独製油所でロシア産原油の使用削減―

仏石油大手トタルエナジーズのパトリック・プヤンヌ最高経営責任者(CEO)は5月25日の株主総会で、独東部のロイナ製油所で使用するロシア産原油の量を削減していることを明らかにした。ポーランドのグダニスク港経由で他国産を調達

被用者の3人に1人がインフレで生活費不足に

ドイツの被用者の3人に1人が、インフレ率の高騰を受け給料だけでは生活費が足りないと考えていることが、求人情報専門の検索エンジン運営会社インディードのアンケート調査で分かった。特に手取2,000ユーロ未満の人で状況が厳しい

「1ケース3~4ユーロの値上げが妥当」=ビール大手

「白ビールの価格は理論的にみて1ケース当たり3~4ユーロ高くできる」――。白ビール大手エルディンガー・ヴァイスビアで販売事業を統括するヨーゼフ・ヴェスターマイヤー氏はニュースサイト「t-オンライン」でそう述べ、小売店が値

チェコとスロバキア、ヒートポンプや断熱工事に助成

●チェコはヒートポンプ導入に4,000ユーロを限度に助成 ●スロバキアは断熱工事支援にEUの復興基金から5億ユーロを拠出 チェコとスロバキアで天然ガス料金が急上昇している。需要のほぼ全量をロシアからの輸入に頼っていたこと

冬前に天然ガスの共同調達開始へ、価格高騰を抑制=欧州委

●EUはガス需要の約40%をロシアに依存 ●協調して行動することで、加盟国単独では得られない供給量を確保 欧州委員会のシムソン委員(エネルギー担当)は5月23日、冬を迎える前にEUとして天然ガスの共同調達を開始する方針を

ポーランド、バルト海FSRUの能力倍増も

●チェコとスロバキアのLNG調達への関心を受けたもの ●実現すれば再ガス化能力は年120億立方メートルに拡大 ポーランドのアナ・モスクヴァ・エネルギー相は5月30日、グダニスク近郊で整備を予定する浮体式液化天然ガス(LN

冬前に天然ガスの共同調達開始へ、価格高騰を抑制=欧州委

欧州委員会のシムソン委員(エネルギー担当)は23日、冬を迎える前にEUとして天然ガスの共同調達を開始する方針を明らかにした。ロシアによるウクライナ侵攻でエネルギー価格が高騰する中、共同調達で安定供給を図るとともに、交渉力

英が150億ポンドの家計支援、エネルギー高騰に対応

英政府は26日、エネルギー価格高騰で家計が苦しい状況に陥っている消費者に対する150億ポンド(約2兆4,000億円)の支援策を発表した。財源の一部を賄うため、エネルギー高で利益を上げている石油・ガス企業に超過利得税を課す

カタールが24年にも独へのLNG供給開始、セネガルとは集中協議

ロシア産天然ガスへの高い依存からの脱却に向けたドイツ政府の取り組みが前進している。輸入先を拡大するための外交攻勢を積極展開。主要産出国のカタールから中期的に供給を受けることにメドを付けた。西アフリカのセネガルからも調達す

欧州委がエネルギー脱ロシア計画発表

欧州連合(EU)の欧州委員会は18日、エネルギー分野におけるロシア依存からの脱却と持続可能なエネルギーの安定供給に向けた計画案「リパワーEU (REPowerEU)」を発表した。2027年までに官民で2,100億ユーロ(

EU加盟国に一定量のガス備蓄義務付けへ

欧州連合(EU)加盟国と欧州議会は19日、加盟国に一定量のガス備蓄を義務付ける規則案の内容で基本合意した。ロシアによるウクライナ侵攻の長期化に伴いエネルギー価格の高騰が深刻化するなか、EUはロシア依存からの脱却を図りなが

北海の風力発電拡大へ、EU4カ国が合意

欧州連合(EU)加盟国ドイツ、オランダ、ベルギー、デンマークの首相や欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長は18日、デンマーク南西部のエスビアウで会談し、北海の洋上風力発電拡大に向け協力することで合意した。地球温

生産者物価の上げ幅またも記録更新、4月は33.5%に

ドイツ連邦統計局が20日発表した4月の生産者物価指数は前年同月比33.5%増となり、統計を開始した1949年以降で最大の上昇率を5カ月連続で更新した。ロシアのウクライナ侵攻が前月に引き続き反映された格好。上げ幅は前月の3

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