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2013/12/4

経済産業情報

イラン制裁緩和で欧州自動車業界に恩恵

この記事の要約

欧州の自動車メーカーがイラン向け輸出の再開に期待を高めている。同国の核開発問題をめぐる協議で、核開発を制限する見返りとして経済制裁を緩和することが取り決められたためだ。イランに対する経済制裁で甚大な損害を被った仏ルノーや […]

欧州の自動車メーカーがイラン向け輸出の再開に期待を高めている。同国の核開発問題をめぐる協議で、核開発を制限する見返りとして経済制裁を緩和することが取り決められたためだ。イランに対する経済制裁で甚大な損害を被った仏ルノーやPSAプジョー・シトロエン(以下:PSA)にとって、輸出禁輸解除は大きなプラス材料となる。

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『フランクフルター・アルゲマイネ』紙によると、PSAは2011年に45万8,000台分の部品をイランに輸出していたが、制裁強化を受けて12年2月に同国事業の停止を余儀なくされた。またルノーでは13年年6月中間期にイラン事業で5億1,200万ユーロの評価損が発生、最終利益が95%減少した。

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ダイムラーやフォルクスワーゲン、BMWなど独自動車メーカーは制裁発動以前からイラン事業を縮小しており、制裁の影響は少なかった。一方、コンティネンタル、ボッシュ、ZFフリードリヒスハーフェンなどの自動車部品メーカーはPSAやルノーに部品を供給していたため、制裁緩和によって再び需要が上向くとみられている。

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