スポーツ用品大手の独Adidas(ヘアツォーゲンアウラハ)が6日発表した2014年1-3月期(第1四半期)の最終利益は前年同期比34%減の2億400万ユーロと大きく落ち込んだ。ゴルフ部門の再編費用と東欧、アジア、南米通貨の下落が直撃。北米市場で流行に乗り遅れたことも響いた。本業のもうけを示す営業利益は31%減の3億300万ユーロだった。
売上高は35億3,300万ユーロで、6%減少した。為替の影響を除いたベースでは横ばいを保っている。
売上高を地域別でみると、北米は24%減少。中南米は現地通貨ベースで19%増となったものの、ユーロ換算では3%縮小した。ロシアも現地通貨ベースで29%増加したにもかかわらず、ユーロベースで8%増にとどまった。足元の西欧は名実ともに横ばいを保った。
ヘルベルト・ハイナー社長はサッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会が6月に始まることを指摘。第2四半期の業績改善に期待を示した。