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2014/12/3

企業情報

ドイチェ・アニントン(不動産)―同業ガグファと合併へ―

この記事の要約

独賃貸住宅市場最大手のドイチェ・アニントン(デュッセルドルフ)は1日、同3位ガグファとの合併計画を発表した。規模の効果を活用してコストを削減する狙い。合併はドイチェ・アニントンがガグファを買収する形で実施。買収が実現する […]

独賃貸住宅市場最大手のドイチェ・アニントン(デュッセルドルフ)は1日、同3位ガグファとの合併計画を発表した。規模の効果を活用してコストを削減する狙い。合併はドイチェ・アニントンがガグファを買収する形で実施。買収が実現すると、保有・管理する住宅不動産数は35万(時価210億ユーロ)となり、欧州2位に浮上する。

ガグファ株14株につき現金122.52ユーロとドイチェ・アニントンの新株5株を割り当てる。1株当たりの買収金額は18ユーロで、前営業日(11月28日)の終値を16.1%、過去3カ月間の加重平均株価を18.1%上回る。総額は39億ユーロ。株式公開買い付け(TOB)でガグファ株50%超の確保を買収の成立条件としている。買収資金は債務と新株の発行で賄う。

買収後は社名を変更。新会社の社長にはドイチェ・アニントンのロルフ・ブーフ社長、副社長にはガグファのトーマス・チィンネッカー社長がそれぞれ就任する。

ガグファは東芝の提携先企業で、東芝はガグファが所有する賃貸アパートに東芝製の太陽光発電システムを設置。割安な電力を居住者に直接販売している。