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2014/12/3

企業情報

バイエル(製薬)―血糖値測定器事業の売却を再び模索か―

この記事の要約

製薬大手の独バイエル(レバークーゼン)が一時凍結していた血糖値測定器事業の売却に向けて動き出したもようだ。ロイター通信が消息筋の情報として11月25日報じた。同社は報道内容へのコメントを控えている。 バイエルは2012年 […]

製薬大手の独バイエル(レバークーゼン)が一時凍結していた血糖値測定器事業の売却に向けて動き出したもようだ。ロイター通信が消息筋の情報として11月25日報じた。同社は報道内容へのコメントを控えている。

バイエルは2012年、同事業の売却を目指した。糖尿病患者が世界的に増えているため、市場は長期的に成長が続くものの、同社の他の事業とのシナジー効果が弱いほか、同事業への投資を控えてきた影響で競合に比べ技術が遅れているという事情があるためだ。

『フランクフルター・アルゲマイネ』紙によると、この時は◇取引価格を営業利益(EBITDA)の少なくとも10倍(約20億ユーロ)とする◇金融投資会社には譲渡しない――という高いハードルを設定したため、売却先を見つけることができなかった。今回は取引条件を緩和した可能性があるという。