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2014/12/3

企業情報

BASF(化学)―新タイプの高吸水性樹脂を市場投入―

この記事の要約

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は11月26日、新しいタイプの高吸収性樹脂を市場投入すると発表した。おむつでの利用を想定。2016年末から販売する。これに伴い今後2~3年間で既存工場の改修に最大5億ユーロ […]

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は11月26日、新しいタイプの高吸収性樹脂を市場投入すると発表した。おむつでの利用を想定。2016年末から販売する。これに伴い今後2~3年間で既存工場の改修に最大5億ユーロを投資する計画だ。

「SAVIVA」と命名された同樹脂は微細穴を持つ丸い粒子の効果で、これまでにない液体の分布メカニズムを実現。吸水性能が高く、快適で薄いおむつの設計が可能になるという。顧客からはすでに好意的なフィードバックが寄せられている。

工場の改修はまず欧州で行い、その後、アジアとアメリカ大陸でも実施。グローバルな安定供給体制を整える。

BASFは高吸水性樹脂の有力メーカーで、年産能力は59万トンに上る。現行製品「ハイソープ」はSAVIVAと並行して引き続き生産する。