ドイツ連邦議会(下院)は5日、エレクトロモビリティ法(EmoG)案を可決した。環境にやさしい電気自動車(EV)や燃料電池車、プラグインハイブリッド車(PHV)に駐車場やバスレーンで優遇措置を認めることで、普及を促進する狙いだ。法案は今春中に施行される見通し。
政府はEVなどの普及台数を2020年までに100万台に引き上げる目標を設定している。同目標を達成できるかは現時点で定かでないことから、新たな法律で目標実現を確実にする考えだ。
消費者の購入意欲を高めるため、政府はEVなどに無料駐車の特典を与え、バスレーンの走行も認めることを法案に盛り込んだ。これらの優遇措置を受ける車両は、優遇を受けない車両と見分けがつくように専用のラベルが与えられる。
駐車場やバスレーンでの優遇措置を実施するかどうかは各自治体が決定する。