ドイツ機械工業連盟(VDMA)は9日、メルケル首相の訪日に合わせて、日本市場の閉鎖性を批判した。関税や技術規格で外資差別はないものの、海外企業製の製品購入を避ける日本企業のメンタリティに問題があると指摘。日本が欧州連合(EU)と経済連携協定(EPA)を締結するだけではこの問題は解決されないとの認識を示した。
VDMAは日本市場が閉鎖的な証拠として、ドイツから日本への機械輸出が日本からドイツへの輸出を常に大きく下回っていることを挙げた。昨年はドイツの対日機械輸出が21億ユーロにとどまったのに対し、日本からドイツへの輸出は32億ユーロに上った。
VDMAはまた、日本機械工業連合会(JMF)の関係者が最近、ドイツを訪問し、情報通信技術(ICT)を活用した製造業の革新プロジェクト「インダストリー4.0」について意見を交換したことも明らかにした。今後、同分野で意見交換を強化することで合意したとしている。