ドイツ機械工業連盟(VDMA)が2日発表した独業界の2015年7月の新規受注高は前年同月比18%増と大幅に伸びた。増加は4カ月ぶり。国内とユーロ圏(ドイツを除く)がそれぞれ43%増、51%増となり、全体をけん引した。ユーロ圏外が9%減となったため、国外全体の伸び率は5%にとどまった。
特殊要因による統計上のブレが小さい3カ月単位の比較をみると、5~7月は前年同期比4%増だった。国内が16%増と好調だったのに対し、国外は2%減少した。
上半期(1~6月)の機械輸出高は前年同期を0.6%上回った。米国、英国、ポーランド、スペイン、イタリア向けが大きく拡大。新興国ではメキシコ、インド向けが好調だった。
中国向けは景気低迷を受けて5%落ち込んだ。ただ、精密工具、駆動機器、物流機器など一部の部門では増加したという。