中東欧エネルギー業界の動き

原子力利用を継続=チェコ商工相

チェコのクバ通商産業相は22日、プラハで開かれた国際エネルギーフォーラムで、チェコが原子力を継続して利用する方針であることを確認した。エネルギーの安定供給を確保し、他国への依存を可能な限り縮小するために、原子力発電が不可 […]

チェコのエネルギー企業EPH、大規模な買収を予定

チェコのエネルギー会社EPHが1年以内に大規模な買収を予定している。これにより利払い・税金・償却前利益(EBITDA)が10億ユーロ(13億2,000万米ドル)を突破する可能性もあるという。2010年通期実績(5億1,5

ロシア、ベラルーシ迂回のパイプライン稼働

ロシア国営の石油輸送事業者であるトランスネフチは23日、新パイプライン「バルト・パイプライン・システム2(BPS-2)」の運営を開始した。ベラルーシやウクライナを通過するドルジバ・パイプラインを経由せずに国内港に石油を送

印原発の建設工事再開・ロスアトム子会社が建設

ロシア国営原子力企業ロスアトム傘下のアトムストロイエクスポルトがインド南部タミルナド州クダンクラムで建設している原子力発電所の工事が大規模な反対運動により凍結されていた問題で州政府は19日、建設工事の再開を決定した。 \

ロスネフチ、中国向け割引で株主の判断仰ぐ

ロシア石油最大手のロスネフチは、来月の定期株主総会で中国向け石油価格を1バレル当たり1.5米ドル引き下げることへの承認を求める見込みだ。反対票を投じた株主に対しては、株式の買取りを提案するという。 \ ロスネフチは先月、

ブルガリアのベレネ原発計画、中止か

ブルガリアで2カ所目の原子力発電所となるベレネ原電の建設計画が中止されるとの観測が浮上している。ボリソフ首相が16日に国営テレビで、同原発向けに近く納入される原子炉を、既存のコズロドゥイ原発に7号炉として設置すると話した

スロベニア、スマートグリッド国家計画を発表へ

スロベニアではスマートグリッド(次世代送電網)関連企業が共同でスマートグリッド整備に向けた国家計画を策定している。今春に発表される同計画によると、スマートグリッドの整備には2020年までに総額3億2,000万ユーロの投資

ガスプロムのアジア市場開拓、道のり険しく

ロシア国営天然ガス企業ガスプロムは、最大の輸出先である欧州でガス需要が頭打ちとなる中、成長著しいアジア市場の開拓に力を入れている。ただ、新型天然ガスであるシェールガスの生産を急増させている米国もアジアへの輸出に乗り出す構

ガスプロムとヴィンタースハルの資産交換、年内にも準備完了

ガスプロムがドイツの提携先であるヴィンタースハル(BASFグループ)と、エネルギー資産を交換する計画だ。北海におけるヴィンタースハルの洋上プロジェクトの権益を取得する代わりに、ヤマル半島の権益を譲渡する。昨年10月の合意

ロスアトム子会社、西欧型原子炉向け燃料を試験納入

ロシア原子力公社(ロスアトム)の核燃料子会社トゥヴェル(TVEL)が西欧型の加圧水型原子炉(PWR)向けに開発した正方格子状燃料集合体「TVS-K」を、スウェーデンの電力大手バッテンフォールに試験的に納入する。効率などの

ウクライナ、ガスインフラ近代化で独企業と交渉

ウクライナ政府は、ガス供給インフラの近代化に向けてドイツ企業と交渉を行っている。12日付け現地紙『コメルサント・ウクライナ』によると、エネルギー・石炭産業省は先月下旬、独AEGインダストリアル・エンジニアリング、ドイツ銀

独E.ON、2011年最終赤字に

独電力大手のE.ONはこのほど、2011年の最終損益が22億ユーロの赤字になったと発表した。創業以来、初めての赤字決算となった。EBITDAベース営業利益(利払い・税引き・減価償却前)は93億ユーロにとどまり、前年から3

墺銀がスロバキア電力大手への与信打ち切り

伊ウニクレディト傘下のバンク・オーストリアは13日、スロバキア電力最大手スロベンスケ・エレクタルネ(SE)と与信枠の打ち切りで合意したと明らかにした。オーストリアではSEが進めている原子炉の増設にバンク・オーストリアが資

ポーランドとリトアニアの電力網を結合、2015年に送電開始

ポーランドのエネルギー最大手PGEとリトアニアの送電網事業者リトグリッドが、両国の電力網を結合する「リトポル・リンク(LitPol Link)」を敷設することで昨年12月に合意していたことが、このほど明らかになった。バル

チェコEPH、国営電力CEZの発電所買収へ

チェコのエネルギー企業、エネルギー産業ホールディング(EPH)が、国営電力CEZが売却を予定している2つの火力発電所の獲得に乗り出した。競合のチェコ・コール(旧MUS)による買収を妨げ、発電市場での勢力拡大を狙っているも

米プレミアパワー、ブルガリアでPV発電プラント着工

米国の再生可能エネルギー開発会社、プレミアパワーが3月初め、ブルガリアで太陽光発電(PV)プラントの建設を着工した。チェコのプロジェクト開発・エンジニアリング会社Plaan Czech との共同開発プロジェクトで、黒海沿

ガスプロム、欧州事業でデンマークのドングと提携

天然ガス世界最大手のガスプロムは11日、欧州北西部におけるプロジェクトでデンマーク国有エネルギー企業ドング・エナジーとの提携にあたり、行動計画で両社が合意したと発表した。昨年4月の基本合意を受けたもので、共同投資に向けて

ウクライナ国営ガス、独RWEから天然ガス調達

ウクライナの国営ガス企業、ナフトガスが、ドイツの競合RWEから天然ガスを調達する短期契約に調印した。主要調達先であるガスプロムに価格見直しの圧力を高める狙いのようだ。 \ RWEは欧州スポット市場でガスを購入し、スロバキ

送ガス管建設でスロベニアと協議・ガスプロムCEO

ロシアの天然ガス独占企業ガスプロムのミレル最高経営責任者(CEO)は2月27日にスロベニアを訪問し、トゥルク大統領とヤンシャ首相と会談。同社が主導する天然ガスパイプライン「サウス・ストリーム」の建設計画などについて協議し

シェールガス開発権付与、EUが問題視

欧州委員会は、ポーランドがシェールガスの開発生産事業免許を付与する際の慣行が、天然資源のコンセッション付与に競争入札を義務付けるEUのルールに違反しているとして問題視している。ポーランド日刊紙『プルス・ビズネス』がこのほ

テメリン原発入札に向けチェコ企業14社と提携=仏アレバ

仏原子力大手のアレバは5日、チェコ・テメリン原子力発電所の拡張工事を受注した場合に下請け発注することでチェコ企業14社と基本合意し、覚書に調印した。発注元の国営電力会社CEZや政府が、落札企業選定において地元への利益還元

チェコ国営電力CEZ、電力価格上昇見込む

チェコ国営電力CEZが電力契約の事前締結を制限している。排出権不足や欧州経済の安定化で中期的にコスト上昇が見込まれるためだ。 \ 同社は昨年第4四半期、来年度に予定する発電量の6%を平均53.5ユーロ/メガワット時で売却

ロシア石油2位のルクオイル、中国に天然ガスを供給

ロシア石油2位のルクオイルは2日、ウズベキスタンの提携先を通じて中国に天然ガスの供給を開始したと発表した。ウズベキスタンで生産するガスをパイプラインで輸送する。中国はガスプロムとのガス交渉が難航。他の調達ルートとしてトル

原油価格めぐる中ロの争いに決着

ロシアの石油大手ロスネフチとパイプライン運営会社トランスネフチが原油の輸出価格をめぐり中国石油天然気集団(CNPC)と争っていた問題に決着がついた。ロシア日刊紙『コメルサント』が2月28日報じた。 \ ロシアと中国は20

ロスアトム、独企業から高温超伝導技術を導入

ロシア国営原子力企業ロスアトムは2月27日、ドイツのブルカーHTSから高温超伝導技術の提供を受けることで合意したと発表した。ブルカーHTSはロスアトム傘下のクルチャトフ研究所で、第2世代のバンド型高温超伝導体 (HTBS

ウクライナ、シェールガス開発権の入札を開始

ウクライナは同国のシェールガス2鉱区の開発権をめぐる入札受付を開始した。モスクワタイムズが27日報じた。入札は4月23日に締め切られ、結果は4月末に発表される。落札企業は国営エネルギー大手のナドラ・ウクライニと生産分与契

ナブッコ企業連合、競合プロジェクトとの合併検討

カスピ海地域の天然ガスをロシアを迂回して欧州に運ぶナブッコ計画を進める企業連合が、競合プロジェクトであるトランス・アナトリア・パイプライン(Tanap)を組み込んだ形で輸送ラインを建設することを検討している。輸送能力に見

ナブッコ計画、縮小も・天然ガス確保が難航

カスピ海周辺国の天然ガスをトルコ経由で欧州に運ぶ「ナブッコ・パイプライン」の建設計画が縮小される可能性が出てきた。調達できる天然ガスの量が想定を大幅に下回っているため。20日付けの『ウォールストリート・ジャーナル(WWJ

ポーランド首相、原発計画の堅持を確認

ポーランドのトゥスク首相は23日、原子力エネルギー計画を堅持する姿勢を改めて確認した。国内外で批判が強まっていることを受けたもの。政府は同時に、原子力発電に関する広報キャンペーンを開始し、国民の理解を得ることを目指す。

シェールガス税導入を検討

ポーランドのトゥスク首相は22日、シェールガス生産に特別税(炭化水素税)を課すことを検討していると発表した。同国でシェールガスの開発事業が加速する中、2015年の商業化までに税制度を改正し、環境対策予算などの新たな財源を

ポーランド、洋上風力発電所の建設に大きな関心

ポーランドにおけるバルト海洋上風力発電所の建設に多くの投資家が意欲を示している。『ジェチポスポリタ』紙によると、ポーランド運輸・建設・海事経済省が受理した建設許可申請はこれまでに54件、投資総額は6,800億ズロチ(1,

英豪系ワイルドホース、ウラン再開発で合弁

英豪系エネルギー開発会社のワイルドホース・エナジーは16日、ウラン再開発プロジェクトを手がける合弁企業の設立でハンガリーの国営企業であるMecsek-OkoおよびMecsekerc2社と合意したと発表した。 \ 3社はハ

RWEの子会社売却、国益に配慮を=チェコ通産相

チェコのクバ通商産業相は23日、独エネルギー大手RWEがチェコのパイプライン子会社Net4Gasの売却を計画していることについて、売却先を国益に配慮して慎重に決めるのが望ましいとの考えを示した。政府に売却先を制限・指定す

黒海ルーマニア沖でガス田発見

墺石油ガス大手OMVは22日、黒海ルーマニア沖に大規模なガス田を発見したと発表した。国際石油メジャーの米エクソンと共同でボーリング調査していたもので、可採埋蔵量は420~840億立方メートル。オーストリアのガス消費量の9

ウクライナ、太陽光発電が急成長

ウクライナで太陽光発電が急速に拡大している。再生エネルギー業者で作る業界団体APEUによると、太陽光発電の新規設置容量は2010年にはわずか2.5メガワット(MW)だったが、11年は欧州最大のメガソーラーが完成したことで

欧州向け天然ガス供給、ウクライナ経由は全面停止か

欧州向け天然ガスの供給をめぐりロシアとウクライナの対立が再び加熱している。露ガス大手のガスプロムは22日、現在建設が進められているサウス・ストリームの完成後にウクライナを経由する欧州向け天然ガス輸送を全面的に停止する意向

国営送電会社MRSK、地方事業民営化を検討

ロシアが送電事業の民営化に動き出す。全長200万キロメートルを超える送電網を運営する国営MRSKのデミドフ財務担当取締役はこのほどロイター通信に対して、一部の地方事業の売却を検討していることを明らかにした。同社は昨年3月

シェル、アルバニアで油田開発権を取得

石油メジャーのロイヤル・ダッチ・シェルとカナダの油田開発会社ペトロマナスはアルバニアの油田開発事業で提携する。米経済紙『ウォールストリート・ジャーナル』がこのほど報じた。 \ シェルは、ペトロマナスがアルバニアに保有する

印タタ、トルコ発電市場に参入へ

タタ自動車などを傘下に持つインド最大のコングロマリットであるタタ・グループが、トルコで発電事業を展開することを計画している。インドの現地紙『サバ』がこのほど報じた。タタ・グループの電力事業会社であるタタパワーは、発電能力

国営電力会社インターラオ、独RWEの欧州資産買収に意欲

ロシア国営の発電事業者で電力輸出も手がけるインターラオが、独RWEの欧州資産買収に意欲を示している。昨秋発表した事業拡張計画に沿うもので、RWEとは発電事業での提携でも交渉に入った。 \ インターラオは2020年までに発

トルクメニスタンの門戸開放進まず、ガス資源開発も限定的

12日に97.14%の圧倒的な支持で再選されたトルクメニスタンのベルドイムハメドフ大統領は、技術改革や研究・開発を支援し、工業化を図ると公約した。しかし、これを実現するのは容易ではなさそうだ。同国は「中央アジアの北朝鮮」

日露合弁のLNGプラント建設計画、投資額算定へ

ガスプロムと、日本企業連合の極東ロシアガスは、ウラジオストク地域の天然ガス利用に向けた事業化調査の完了を受けて、ガス液化プラント建設の投資調査の段階に入る。インタファクス通信が20日報じた。 \ ガスプロムのミレル社長は

中東欧3国の原発廃炉のコスト超過、EU補助金不足

ブルガリア、リトアニア、スロバキアの3つの原発の8原子炉の廃炉に予想以上のコストがかかることが、欧州会計院(ECA)がこのほど発表したEUの廃炉補助金に関する調査報告で分かった。ECAの試算によると、廃炉コストは当初計画

ポーランドとリトアニア、共同でパイプライン敷設へ

ポーランドのガス輸送大手ガス・システムとリトアニアの同業Lietuvos Dujos ABが、天然ガスパイプラインの敷設事業で提携するもようだ。ポーランド現地紙『ワルシャワ・ヴォイス』が13日報じた。両国間に年間輸送能力

原発計画に9割が反対・建設候補地の住民投票

ポーランドの国営電力会社PGEが計画している同国初の原発の建設めぐり、建設候補地のひとつとなっている北部の基礎自治体(グミナ)ミエルノで12日、原発建設の是非を問う住民投票が実施され、即日開票の結果、建設に反対する票が9

電力大手PGE、火力発電所を国内企業連合に発注

政府系電力大手のPGEは、ポーランドの建設大手ポリメックス・モストスタルを中心とする国内企業のコンソーシアムに新規の大型火力発電所工事(プロジェクト規模約37億米ドル)を正式に発注した。現地紙『ワルシャワ・ヴォイス』が1

電力長期購入契約は違法=欧州裁、EUの判断支持

ハンガリー国営電力会社(MVM)がブダペスト発電会社と締結した電力購入契約が欧州連合(EU)の国家補助規定に違反するとして、欧州委員会がブダペスト発電会社に利益をハンガリー政府に返還するよう命じたことの是非をめぐる訴訟で

スロバキア、原発廃材中間保管施設の環境評価に着手

スロバキアのボフニチェ原子力発電所のV1原子炉2基の廃炉に伴い、放射線汚染廃棄物の中間保管施設の建設予定地の環境評価が始まった。同国環境省がオーストリアの専門機関の支援を得て実施する。墺通信社APAが16日報じた。 \

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