2012/2/29

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

黒海ルーマニア沖でガス田発見

この記事の要約

墺石油ガス大手OMVは22日、黒海ルーマニア沖に大規模なガス田を発見したと発表した。国際石油メジャーの米エクソンと共同でボーリング調査していたもので、可採埋蔵量は420~840億立方メートル。オーストリアのガス消費量の9 […]

墺石油ガス大手OMVは22日、黒海ルーマニア沖に大規模なガス田を発見したと発表した。国際石油メジャーの米エクソンと共同でボーリング調査していたもので、可採埋蔵量は420~840億立方メートル。オーストリアのガス消費量の9年分に相当するという。

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新ガス田は、エクソンが運営するネプチューン開発鉱区の『ドミノ1』(黒海沖170キロメートル、水深約930メートル)で発見された。同鉱区の開発権はエクソンとOMVがそれぞれ50%を保有しており、昨年末から海面下3,000メートルの海底でボーリング調査を開始していた。

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両社は、深海でのガス採掘技術が確立され、事業化のめどが立てば今後数十億ドルの投資が必要になるが、今回の調査ではまだ結論が出せないとしている。

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既存のガス・油田の可採年数が減少する中、生産量を確保するためBPやシェルなどの石油メジャーは石油・ガス開発に奔走している。OMVもこれを機に石油・ガス開発事業を強化し、縮小する石油精製・販売(ガソリンスタンド)事業への依存度を低減させたいとしている。今年は、30ヵ所でボーリング調査を実施するとともに、中東やカスピ海沿岸、アフリカで新たなガス・油田の権益を確保することを計画している。

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