2012/2/29

ポーランド

ポーランド、洋上風力発電所の建設に大きな関心

この記事の要約

ポーランドにおけるバルト海洋上風力発電所の建設に多くの投資家が意欲を示している。『ジェチポスポリタ』紙によると、ポーランド運輸・建設・海事経済省が受理した建設許可申請はこれまでに54件、投資総額は6,800億ズロチ(1, […]

ポーランドにおけるバルト海洋上風力発電所の建設に多くの投資家が意欲を示している。『ジェチポスポリタ』紙によると、ポーランド運輸・建設・海事経済省が受理した建設許可申請はこれまでに54件、投資総額は6,800億ズロチ(1,620億ユーロ)に上った。仮にこれらのプロジェクトがすべて実現したとすると、総出力は54ギガワットとなり、現在ポーランドにある発電所の総出力37ギガワットを大幅に上回る。ただ、エネルギー政策で新設を予定する発電容量が小さいことや、政府助成の詳細が未定なことから、実際にどれだけ整備されるかは不透明だ。

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専門家は、実際に実現可能なのは最大で計画の30%、投資額2,000億ズロチ相当とみる。ポーランド風力エネルギー協会によると、洋上発電施設は2,000平方キロメートルの領域に10ギガワットまで設置可能という。1プロジェクト当たりの出力は700~1,500メガワットと予想される。最初の発電所が稼動するのは2018~19年となりそうだ。

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運輸・建設・海事経済省は、1カ月以内に最初の建設許可を付与する見通しだ。いち早く申請したクルチク・インベストメンツ、PGE、PKNオルレンが最も早く許可を受けるとみられている。国外企業では、ベルギーのDeme、ポルトガルのEDPR、スペインのイベルドーラ、デンマークのドン・エナジーがプロジェクトの実行に意欲を燃やしている。

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ポーランドのエネルギー政策によると、2020年までに風力発電容量500メガワットを新設することになっている。政府助成については、関連法の審議が継続中で詳細はまだ決まっていない。

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