2012/3/7

チェコ・スロバキア

チェコ国営電力CEZ、電力価格上昇見込む

この記事の要約

チェコ国営電力CEZが電力契約の事前締結を制限している。排出権不足や欧州経済の安定化で中期的にコスト上昇が見込まれるためだ。\ 同社は昨年第4四半期、来年度に予定する発電量の6%を平均53.5ユーロ/メガワット時で売却。 […]

チェコ国営電力CEZが電力契約の事前締結を制限している。排出権不足や欧州経済の安定化で中期的にコスト上昇が見込まれるためだ。

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同社は昨年第4四半期、来年度に予定する発電量の6%を平均53.5ユーロ/メガワット時で売却。2014年度についても5%を54ユーロで販売した。これらの価格は、現在の市場調達価格を下回っているという。他の契約を合わせると、来年度については47%、2014年度は18%が売却済みとなっている。

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欧州連合(EU)の議長国を務めるデンマークは、二酸化炭素の排出削減を重点の一つと位置づけている。任期の切れる6月末までに排出権の供給を縮小して取引価格を維持する方向だ。

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CEZは電源の6割以上を化石燃料に頼る。一方で原子炉6基を稼動させており、電力価格や排出権取引価格が高騰しても、競争に有利な立場にあるとしている。

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