欧州電機・電子産業界の動き

ABBが組織再編、送電設備は合弁化・売却も

スイスの重電大手ABBは9日、組織再編計画を発表した。業績不振を受けた措置で、顧客企業のニーズを踏まえて5部門体制を来年1月1日付で4部門体制に変更する。最大の事業である送配電向け製品事業については、他社との合弁化や売却 […]

エレクトロラックス、冷蔵庫生産を伊からハンガリーに移管

欧州家電大手エレクトロラックス(スウェーデン)のハンガリー子会社であるエレクトロラックス・レヘルはこのほど、イタリアでの冷蔵庫生産をハンガリーに移管したと発表した。業務の効率化に向けた措置で、移管後の生産台数は年間7万台

墺テレコムによるスロベニア同業買収、競争当局が承認

スロベニアの競争当局は先ごろ、オーストリアの通信最大手テレコム・オーストリアによるスロベニアの固定通信回線大手アミスコ(Amisco)の買収を承認した。現地日刊紙『Vecer』が消息筋の情報として報じたところによると、テ

エアバス―部品の10%を3Dプリンターで製造へ―

欧州航空宇宙大手のエアバスが部品製造で今後、3Dプリンターを積極的に活用していく考えだ。航空機製造への3Dプリンター導入を担当するペーター・ザンダー氏が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に明らかにしたもので、同社はすで

EU情報通信技術市場、今年は3年ぶり拡大見通し

独情報通信業界連盟(Bitkom)が欧州情報技術観測所(EITO)のデータをもとに17日発表したところによると、欧州連合(EU)の情報通信技術(ICT)市場規模は今年6,510億ユーロとなり、前年比で0.9%増加する見通

フィリップス、4~6月期の利益12%増

欧州電機大手のフィリップス(オランダ)が7月27日発表した2015年4~6月期(第2四半期)決算の純利益は2億7,200万ユーロで、前年同期から12%増加した。医療機器部門が好調だったほか、家電、照明部門の収益が合理化効

ABB―4-6月期新規受注15%減に―

スイスの重電大手ABB(チューリヒ)が23日発表した2015年4-6月期(第2四半期)の新規受注高は前年同期比15%減の89億9,600万ドルと大きく落ち込んだ。決算通貨であるドル相場の上昇や、顧客の石油・天然ガス採掘業

仏シュナイダー、英ソフト会社アヴィバを買収

仏エンジニアリング大手のシュナイダー・エレクトリックは20日、産業用ソフトウエア大手の英アヴィバを買収することで合意したと発表した。自社のソフト部門と統合させる形で実施する。 合意によると、まずアヴィバがシュナイダーのソ

デジタル地図開発でボッシュとトムトムが提携

自動車部品大手の独ボッシュとナビゲーション機器製造の蘭トムトムは21日、デジタル地図の分野で提携すると発表した。従来の地図よりも高い精度が求められる自動運転用の地図を開発。同地図を利用した自動運転車が2020年をめどに高

米クアルコムに競争法違反の疑い、欧州委が本格調査を開始

欧州委員会は16日、米移動体通信向け半導体大手クアルコムが携帯端末に使用されるベースバンドチップの販売でEU競争法に違反した疑いがあるとして、同社に対する本格調査を開始したと発表した。最終的に競争法違反と認定された場合、

エレクトロラックスの収益改善、4~6月期も黒字に

欧州家電大手のエレクトロラックス(スウェーデン)は17日発表した2015年4~6月期(第2四半期)決算で6億800万クローナ(約6,500万ユーロ)の純利益を計上し、前年同期の赤字(9,200万クローナ)から黒字に転じた

ABB―世界最長の海底送電線を受注―

スイスの重電大手ABB(チューリヒ)は14日、ノルウェー国営送電事業者スタットネットと英同業ナショナル・グリッドから海底送電線を受注したと発表した。同送電線は全長730キロメートルで、海底送電線では世界最長。敷設が完了す

スロベニアの計測器メーカー、オランダから大型受注

オランダの公益大手であるアリアンダー、ステッディン、デルタ、ウェストランドの4社は7日、スロベニアのイスクラエメコ(Iskraemeco)とデンマークのフロニダン(Flonidan)から成る企業連合と、東芝のスイス子会社

パナソニック―業務用LED照明を欧州市場に投入―

パナソニックが業務用LED照明の欧州販売を開始した。子会社パナソニック・ライティングシステムズの道浦正治社長への取材などをもとに7日付『ハンデルスブラット』紙が報じたもので、同社長はLEDモジュールからソリューションまで

エアバス・グループ―韓国軍から空中給油機受注―

韓国の防衛事業庁は6月30日、同国空軍初の空中給油機を欧州航空宇宙大手エアバス・グループ(蘭ライデン)に発注すると発表した。同社は競合の米ボーイングなどに競り勝って落札。今回の受注獲得を韓国産業界との関係強化につなげる考

ドイツ鉄道―中国製車両調達の方向、現地に事務所開設へ―

ドイツ鉄道(DB、ベルリン)が中国から車両と交換部品を調達する考えだ。ハイケ・ハナガルト取締役(調達担当)などが『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に明らかにしたもので、現地に調達拠点を設置。同国の大手車両メーカー中国北

無人攻撃機開発で独仏伊が基本合意

ドイツ、フランス、イタリアの3カ国は18日、攻撃能力のある軍用無人機(ドローン)を共同開発することで基本合意した。無人攻撃機を欧州で開発するのは初めて。独自開発により米国製ドローンへの依存度を引き下げる狙いだ。 3カ国は

軍用機A400M、墜落原因はソフトの不具合か

欧州航空宇宙大手エアバス・グループの軍用輸送機「A400M」が先ごろテスト飛行中に墜落した事故はエンジン制御用ソフトウエアの不具合が原因となったもようだ。同社は19日、関係各国に対し同輸送機の飛行前にエンジンの電子制御ユ

アルストムの事業買収、8月21日までに可否判断

欧州委員会は12日、米ゼネラル・エレクトリック(GE)が仏アルストムの重電部門を買収する計画の審査期限を8月21日に設定したと発表した。両社から新たに提供された資料を含むすべての情報をもとに、審査期間を延長して買収の可否

仏シュナイダー、ロシアでの生産能力を増強

仏エンジニアリング大手のシュナイダー・エレクトリックがロシアの生産体制を増強する。タス通信が先ごろ報じたもので、新工場の建設などに10億ルーブル(1,760万ユーロ)以上を投資し、現地生産比率を60%まで高める予定という

ABB―石油安が打撃、従業員削減へ―

スイスの重電大手ABB(チューリヒ)は4月29日の決算発表でコスト削減方針を明らかにした。石油・天然ガス価格の下落を受けて採掘事業者が設備投資を抑制し、同社の業績に影響しているためで、人員削減を実施する。従業員をどの程度

仏IT大手キャップジェミニ、米アイゲートを買収

仏情報技術(IT)サービス大手のキャップジェミニは4月27日、米同業アイゲートを買収すると発表した。買収額は40億ドル。キャップジェミニは買収によってITの主要市場である北米での事業基盤を大きく強化する。 1株当たりの買

フィリップス、1~3月期は27%減益

欧州電機大手のフィリップス(オランダ)が4月28日発表した2015年1~3月期(第1四半期)決算の純利益は1億ユーロとなり、前年同期から27%減少した。増収となったものの、5,800万ユーロの合理化費用が収益を圧迫した。

ノキアの地図事業、独高級車3社が共同買収か

通信機器大手のノキアが放出予定のデジタル地図事業「ヒア」をドイツの高級乗用車メーカー3社が共同買収する考えのようだ。独経済誌『マネージャー・マガチン』が消息筋の情報として22日、オンライン版で報じた。ヒアの買収にはSNS

エミレーツ航空―A380のエンジンをロールスロイスに初発注―

アラブ首長国連邦のエミレーツ航空は17日、同社が運航するエアバス「A380」のエンジンを英ロールスロイスに発注したと発表した。A380のエンジンをロールスロイスから調達するのは今回が初めて。これまでは米ゼネラル・エレクト

エアバス・グループ―インド生産に意欲―

欧州航空宇宙大手エアバス・グループのトム・エンダース社長は11日、訪欧中の印モディ首相と仏トゥールーズで会談し、インドに工場を設置する準備があることを明らかにした。インドは同グループの国際事業で中心的な役割を果たしている

エアバス―「A380の市場投入は10年早すぎた」=社長―

欧州航空機大手エアバスのファブリス・ブレジエ社長は仏日刊紙『レゼコー』に、同社の超大型機「A380」の需要見通しに誤りがあったことを明らかにした。同機の需要はこのところ低迷しており、同社長は「市場投入の時期が10年早かっ

自動車用メガネ端末をミニが開発

独自動車大手BMWの子会社ミニは22日に開幕する上海モーターショーで、独自開発のメガネ型端末を初公開する。同端末は拡張現実(AR)技術を採用しており、利便性のほか安全性の向上につながる。 「ミニ・オーグメンテッド・ヴィジ

フィリップス―照明事業を部分売却―

電機大手の蘭フィリップス(アムステルダム)は3月31日、照明事業の一部を投資会社ゴー・スケール・キャピタルに売却することで合意したと発表した。売却手続きは独禁当局の審査を経て第3四半期に終了する見通し。フィリップスは経営

アレバ―独従業員3割削減へ―

原発大手の仏アレバ(パリ)がドイツで大規模な人員削減を実施する。広報担当者の情報としてロイター通信が11日明らかにしたもので、独従業員(5,100人)の約3割に当たる1,500人を2017年までに整理する。 アレバは11

エアバス・グループ―韓KAIとヘリを共同開発・生産へ―

欧州航空宇宙大手のエアバス・グループ(蘭ライデン)は16日、韓国航空宇宙産業(KAI)との間でヘリコプターを共同開発・生産することを取り決めた。エアバスは韓国市場での存在感を高め、KAIはエアバスから技術を吸収する。 エ

スウォッチ

スイスの時計大手スウォッチは12日、決済機能付きスマートウォッチを発売すると発表した。IT大手が相次ぎスマートウォッチを市場投入していることに対応。デジタル腕時計「スウォッチタッチ」の新モデルとして販売する。決済サービス

米カーオーディオメーカー、ハンガリーに新工場

米オーディオ機器メーカーのハーマンが、ハンガリー南西部ペーチに35億フォリント(約1,140万ユーロ)を投じて自動車用オーディオ製品の新工場を建設する。同国の外務貿易省がこのほど明らかにしたもので、投資額のうち7億5,0

米ハネウェル、チェコのR&Dセンターを拡充

米複合企業ハネウェルの研究開発部門、ハネウェル・テクノロジー・ソリューションズ(HTS)は12日、チェコ南東部ブルノにある研究開発(R&D)センターを拡充すると発表した。ハネウェルの中核事業である航空機部品やオートメーシ

西欧電気製品市場、第4四半期は3.5%拡大

市場調査大手GfKが2月27日発表した2014年第4四半期(10~12月)の西欧電気製品市場規模は604億9,900万ユーロとなり、前年同期比で3.5%拡大した。通信機器が好調で全体が強く押し上げられた格好だ。ベルギー、

NXP―米同業フリースケール合併へ―

半導体大手の蘭NXP(アイントホーフェン)は2日、米同業フリースケールを合併することで合意したと発表した。合併により車載半導体分野で世界最大手に浮上する。合併のシナジー効果は取引成立後1年で2億ドルと予想。将来的には年5

ソノバ―独同業ハンザトンを買収―

補聴器世界最大手のソノバ(スイス)は2日、独同業ハンザトン・アクスティクを完全買収すると発表した。製品の種類を拡充するとともにドイツ市場での存在感を高めることが狙い。取引金額は明らかにしていない。取引の成立には独禁当局の

エアバス

欧州航空宇宙大手のエアバス・グループが2月27日発表した2014年12月期決算の営業利益(EBIT、特別要因を除く)は前期比15%増の40億6,600万ユーロとなり、過去最高を記録した。民間機部門が好調で、軍需・宇宙部門

GEのアルストム重電部門買収、欧州委が疑義

欧州委員会は2月23日、米ゼネラル・エレクトリック(GE)が仏アルストムの重電部門を買収する計画について、本格的な調査を開始したと発表した。初期審査でガスタービン部門での競争上の問題が浮上したことから承認を見送り、詳細な

EUの風力発電新設容量、14年は3.8%増加

欧州風力エネルギー協会(EWEA)が10日発表した欧州連合(EU)域内の2014年の風力発電新設容量は1万1,791.4メガワット(MW)となり、前年比で3.8%増加した。陸上風力発電が5.3%増の1万308.1MWと好

伊ケーブル大手プリズミアン、ルーマニア工場を拡張

ケーブル大手の伊プリズミアンは先ごろ、3,000万ユーロを投じてルーマニア南部のスラティナ工場を拡張すると発表した。生産施設の新設や既存設備の刷新により、電線や光ファイバー・ケーブルの生産能力を強化する。 2020年まで

欧州委、シーメンスのドレッサー・ランド買収を本格調査

欧州委員会は13日、独電機大手シーメンスによる米タービン、コンプレッサー大手ドレッサー・ランド買収計画について、競争法の観点から本格的な調査を開始したと発表した。両社の統合によってターボコンプレッサーおよびドライバーの市

ABB―14年営業益11%減に―

スイスの重電大手ABB(チューリヒ)が5日発表した2014年12月期の営業利益(EBITDA)は54億米ドルとなり、前期比で11%減少した。受注残高が少なかったほか、送配電網、発電設備などを手がけるパワーシステム部門の不

フィリップスが大幅減益、医療機器と照明部門が不振

欧州電機大手のフィリップス(オランダ)が1月27日発表した2014年10~12月期(第3四半期)決算の純利益は1億3,400万ユーロとなり、前年同期の4億1,200万ユーロから大幅に落ち込んだ。医療機器、照明部門が振るわ

エレクトロラックスの収益改善、10~12月も黒字

家電大手のエレクトロラックス(スウェーデン)が1月28日発表した2014年10~12月期(第3四半期)決算は、最終損益が9億6,900万クローナ(約1億3,000万ユーロ)の黒字となり、前年同期の赤字(9億8,700万ク

エアバス―新規受注1,456機に、ボーイング上回る―

欧州航空機大手のエアバスは13日、2014年の新規受注数がキャンセルを除いた実質で1,456機となり、過去最高となった前年に次ぐ高水準を記録したと発表した。競合の米ボーイングを24機上回っている。ただ、新規受注額(カタロ

フィリップス―医療機器分野で大型買収―

電機大手の蘭フィリップス(アムステルダム)は12月17日、米医療機器大手ボルケーノを買収すると発表した。フィリップスは照明部門を分社化するとともに、ヘルスケア部門とライフスタイル家電部門を新設する新会社「ヘルステック」に

トムトム

ナビゲーションシステム大手の蘭トムトムは6日、自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)から新規受注を獲得したと発表した。VWが米国で販売する乗用車のナビ機器向けに第2四半期から地図アプリを供給する。受注額は明らかにしてい

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