中東欧エネルギー業界の動き

トルコ、グリーン水素の供給源の可能性=EBRD報告

●欧州向けパイプライン「南ガス回廊」の水素輸送転用も ●EBRDはトルコの天然資源省と水素の輸出促進に向けた検討開始 欧州復興開発銀行(EBRD)は14日、再生可能エネルギーから生産される「グリーン水素」がトルコの輸出増 […]

三海洋イニシアチブ、太陽光施設開発企業に出資

●墺再可エネ企業の株式を「かなりの割合」取得 ●同イニシアチブは中東欧のEU12カ国で構成 中東欧の欧州連合(EU)加盟国が参加する三海洋イニシアチブ(3SI)の投資基金(3SIF)はこのほど、オーストリアの再生可能エネ

チェコ下院、原発入札からロシアと中国を排除する法案を承認

●中道右派野党の要求に政府が応じる ●韓国は落札への意欲を強くアピール チェコ下院は16日、ドゥコバニ原子力発電所の新炉建設入札からロシアと中国を排除する法律案を可決した。中道右派野党の要求に政府が応じた形で、野党は代わ

トルコ最大の太陽光発電パーク、第一期工事が完了

●南部のコンヤ県に合計出力271MWの施設を設置 ●プロジェクトの提携先は韓国から中国企業に交代 トルコ南部のコンヤ県カラプナル郡で建設が進められている国内最大の太陽光発電パークで11日、第一期工事が完了した。既設パネル

トランスマーク、トルコの地熱発電所が完成

●北西部チャナッカレに建設 ●発電容量を今後19メガワットに増強 オランダの地熱エネルギー開発会社トランスマークによるトルコ北西部チャナッカレの地熱発電所、トランスマークGPP(発電能力3.2メガワット)がこのほど完成し

伊エネル、ロシアでのグリーン水素生産に意欲

●ルスナノと提携し、風力発電を活用 ●再来年にかけ10メガワット級の電解設備2つを順次稼働 欧州電力大手の伊エネルが、ロシアにおける初のグリーン水素(再生可能エネルギーを用いて生産する水素)生産に強い関心を示している。気

ハンガリーMOL、墺OMVのスロベニア給油所を買収

●株式92.25%を2億7,770万ユーロで取得 ●運営するガソリンスタンド数は53店舗から173店舗に拡大 ハンガリー石油大手MOLは8日、オーストリア競合のOMVからスロベニア子会社の株式92.25%を2億7,770

ロシア、サウジアラビアに水素生産での提携呼びかけ

ロシアのアレクサンドル・ノヴァク副首相兼エネルギー相は5月25日、サウジアラビア政府に対して、水素生産での提携を提案した。同じ資源国として、在来型資源と並び、再生可能エネルギーの開発でも協力できる可能性が高いとみている。

ポーランド政府、水素生産のハブ形成を計画

ポーランド政府は18日、同国南東部のジェシュフを拠点に水素ハブを形成するための基本計画書に調印した。今後10年をかけて同市を中心に「ポトカルパチェ水素バレー」を立ち上げ、水素戦略の中核拠点として整備する。 同国のモラビエ

セルビア、グリーン水素生産に向け水素戦略案を策定

セルビア政府が今夏までに水素戦略案をまとめ、実現に向けた協議を開始する方針だ。新エネルギー開発戦略の柱の一つとして水素を位置付けるもので、草案によると、再生エネルギーを利用し、2025年までに10メガワット(MW)、30

エクイノール、ポーランドの洋上風力発電開発でCfD契約

ノルウェーのエネルギー最大手エクイノールが4日、ポーランド電力大手ポレネギア(Polenergia)と共同で進めるバルト海洋上風力発電共同開発プロジェクトで、エネルギー規制局と発電差額決済(CfD)契約を交わした。発電事

ポーランドのPKNオルレン、水素ステーションを設置へ

ポーランド石油最大手の国営PKNオルレンは4日、国内初の乗用車・バス用水素ステーションの運営委託先の選定手続きに入ったことを明らかにした。まず公共交通の排出ゼロに取り組む国内西部のポズナンと南部のカトヴィツェにステーショ

ハンガリー初の水素ステーション、独リンデが開設

独産業ガス大手のリンデは4月29日、ハンガリーのブダペストに同国初の水素ステーションを開設した。これに合わせてトヨタの燃料電池車(FCV)「ミライ」の第2世代モデルの国内初試乗が行われたほか、水素を燃料とするフォークリフ

トルコ、蓄電施設法を導入

トルコが電力供給の安定化で重要な役割を担う蓄電施設の規定を導入する。エネルギー市場規制局(EPDK)のイルマズ局長は4月29日、当局が蓄電施設法を承認したことを明らかにした。天候に発電量が大きく左右され需給が不安定な太陽

ウズベクに火力発電所建設、建設費12億ドル

ウズベキスタン・エネルギー省は19日、オランダ企業のストーン・シティ・エナジー(SCE)と火力発電所の建設で合意したと発表した。建設費は12億米ドル。2024年末に着工し、完成後の設備容量は1,560メガワットとなる。S

ポーランドとウクライナ、グリーン水素プロジェクトで交渉

ポーランドとウクライナが、既存パイプラインを用いて中東欧地域に水素を供給する共同プロジェクトについて交渉しているもようだ。欧州連合(EU)の政策で「クリーン燃料」の需要が増加していることに加え、ロシア産天然ガス輸送からの

ガスプロム、熱電併給設備が稼働

ロシア国営ガスプロムは20日、同国南東部のアムール州スヴォボードヌイに新設した熱電併給設備(CHP)が稼働したと発表した。アムール天然ガス加工プラントの蒸気・電力需要を賄う。最大出力は160メガワット、熱供給能力は毎時2

独ポルシェ、トルコのEV充電網を拡大

独フォルクスワーゲン(VW)の高級スポーツ車子会社ポルシェはこのほど、トルコの電気自動車(EV)向け充電網を今年末にかけて拡大する計画を明らかにした。ポルシェは同国に充電網を整備した最初の自動車メーカーで、これまでに78

スロバキア、国内初の地熱発電所建設

スロバキアのエネルギー企業PWエナジーはこのほど、同国中部のジアル・ナド・フロノムに国内初となる地熱発電所を建設すると発表した。2022年1~3月期の着工、26年の完成を予定している。発電容量は20メガワット以上で、一般

ハンガリーMOL、バイオ燃料生産を開始

ハンガリー石油最大手MOLは17日、ブダペスト近郊のドナウ精製所でバイオ燃料の生産を開始したと発表した。2050年までに温室効果ガス排出をゼロにするという目標の達成に向けたもの。バイオ燃料では30年までに年間10万トン超

ガスプロムとシェル、戦略提携を強化

天然ガス世界最大手のロシア国営ガスプロムと英・オランダ系石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルは16日、戦略提携強化に向けた5カ年契約を結んだ。◇エネルギー市場調査◇バリューチェーン全般にわたるプロジェクトの実行◇技術のデジタ

ロスアトム、韓国リチウムイオン電池メーカーと戦略提携

ロシア原子力公社(ロスアトム)はこのほど、韓国のリチウムイオン電池メーカーであるエナテック・インターナショナルの株式49%を買収した。非原子力事業の立ち上げ・強化を目指すグループ戦略に沿うものだ。契約に基づき、2025年

伊・露の企業連合、モンテネグロ沖鉱区で探査実施へ

モンテネグロ政府は9日、イタリアのエネルギー大手エニとロシアの天然ガス大手ノバテクの企業連合が同国海域で石油・ガスの探査に入るための準備作業を終えたことを明らかにした。掘削で使用されるリグはまもなく到着する予定。資材搬送

トルコ初の原発、2023年の稼働見通し

トルコ初の原子力発電所となるアックユ原発の1号機が2023年に稼働を開始する見通しだ。10日に行われた同原発3号機の定礎式の一環で、ロシアのプーチン大統領がトルコのエルドアン大統領とビデオ会談し、見通しを明らかにした。ト

カザフスタン、独立後で最大の油田発見

カザフスタン西部のマンギスタウ県当局は2月25日、旧ソ連からの独立後で最大級の油田を発見したと発表した。国内企業メリディアン・ペトロリアムの下で開発を進める。これまでの調査によると、他の国産原油に比べて硫黄分の含有量が小

カザフスタン、独立後で最大の油田発見

カザフスタン西部のマンギスタウ県当局は2月25日、旧ソ連からの独立後で最大級の油田を発見したと発表した。国内企業メリディアン・ペトロリアムの下で開発を進める。これまでの調査によると、他の国産原油に比べて硫黄分の含有量が小

露ロスネフチと英BP、炭素排出削減で協力

ロシア石油最大手の国営ロスネフチはこのほど、提携する英石油大手BPと炭素排出量の削減など環境対策に関する協力協定を結んだと発表した。両社は同対策に関連する事業や手法の開発、排出量管理の基準作りなどに取り組んでいく。排出量

テレコム・ルーマニア、充電スタンド事業に参入

ルーマニアの通信大手テレコム・ルーマニアは10日、電気自動車(EV)用充電スタンド事業に参入することを明らかにした。同国でもEV登録台数が増加していることから、大きな需要が見込めると判断した。 すでに同社は、東部のガラツ

独イノジー、ポーランドのEVカーシェアリング事業を終了

再生可能エネルギー大手の独イノジーはこのほど、ポーランドにおける電気自動車(EV)のカーシェアリング事業を3月中旬を以って終了すると発表した。新型コロナ流行で採算がとれなかったためと説明している。 イノジーはBMWの小型

ポーランド、水素技術導入を促進

ポーランドが水素技術の導入に積極的だ。政府は1月、エネルギー、運輸及び工業部門での水素の利用促進を目的に水素戦略を策定。再生可能エネルギーから生成されるグリーン水素の国内生産振興に向けて優遇措置の導入を提唱している。同国

PKNオルレンがカナダ企業と提携、バルト海の風力発電事業で

ポーランド石油最大手で国営のPKNオルレンはこのほど、カナダの海上風力発電大手ノースランドパワーと提携し、バルト海の同国沖合に風力発電施設を設置すると発表した。施設の総発電容量は1.2ギガワットに上る。競争当局の許可を経

ウズベキスタン、ガス化学プラント設置計画が始動

ウズベキスタンの石油公社ウズベクネフチガスとガスプロジェクト・ディベロップメント・セントラルアジア(露ガスプロムグループ)の合弁会社であるジザフ・ペトロリアム(Jizzakh Petroleum)は8日、同国南部ブハラ州

ハンガリー、モロッコと原子力分野の研究で提携

ハンガリーのエネルギー研究センターとモロッコの核エネルギー・科学技術国立センター(CNESTEN)が20日、原子力分野での提携合意を交わした。同分野での研究や研修、知見の共有で科学的かつ技術的に協力し、テクノロジーと専門

ロスアトム、積層技術センターを開設

ロシア原子力公社(ロスアトム)が先月、モスクワでグループ初の積層技術センター(ATC)を開設した。この種の拠点はすでにロシアにも存在するが、国産設備のみを採用したのはロスアトムのATCが初めて。デバッグ(不具合の発見・修

ロシア、エネルギー転換を視野に水素プロジェクトを始動

エネルギー転換で従来型資源の意義が薄れることを見越し、ロシア政府が水素技術プロジェクトを始動させている。エネルギー省は現在、日本およびドイツの提携先と共同で水素戦略を策定中だ。エネルギー大手のロシア原子力公社(ロスアトム

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