IT大手のIBMは15日付のプレスリリースで、世界の中小企業の最高情報責任者(CIO)を対象に実施したアンケート調査の結果を発表した。それによると、今後5年間の投資対象として「クラウド技術」と回答したCIOは全体で60%、自動車業界では70%に達し、高い関心を集めていることが分かった。同調査によると、クラウド技術を導入した中堅企業は2009年に比べ50%増加し、関心が急速に高まっている。
\また、今回の調査では、ビジネスインテリジェンスとビジネス分析ツール(企業に蓄積されたデータを集約・整理・分析するアプリケーション)の導入が83%、スマートフォン(高機能携帯電話)などのモバイルソリューションも72%と、投資対象として注目を集めていることが分かった。
\一方、これまで重要視されてきた仮想化技術やリスク管理、コンプライアンスなどは優先順位を下げている実態も明らかとなった。
\IBMドイツ法人は今回の調査結果について、「企業は先端情報技術を導入することにより新たな価値を生み出そうとしており、そのためにクラウド技術やビジネス分析ツールの導入が重要な要素になってきている」と分析している。
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