独デュースブルク・エッセン大学の自動車リサーチセンター(CAR)はこのほど、電気自動車はエンジン音がしないため歩行者が車の接近に気付きにくいとの指摘があることについて、実際には内燃エンジンを搭載した従来車と大きな差はなく、視覚障害者に対する危険性が増す恐れはないとの研究結果を発表した。同研究は、電気自動車5モデルと内燃エンジン搭載車6モデルの11モデルを対象に、走行速度時速30kmで比較した。内燃エンジン搭載車で最も走行音が小さかったのはオペル「アギーラ」の59デシベルだった。電気自動車のうち3モデルが若干これを下回ったが、他の2モデルはこれを大きく上回った。実験に参加した240人の被験者も、電気自動車と従来車の音の違いをほとんど聞き分けることができなかった。CARの研究者は今回の結果を受けて、電気自動車に対する疑似音発生装置の義務化は「必要でも有意義でもない」との見解を示している。
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2011/6/24
欧州自動車短信
電気自動車に疑似音装置は不要、走行音は従来車と大差なし
この記事の要約
独デュースブルク・エッセン大学の自動車リサーチセンター(CAR)はこのほど、電気自動車はエンジン音がしないため歩行者が車の接近に気付きにくいとの指摘があることについて、実際には内燃エンジンを搭載した従来車と大きな差はなく […]
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