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2011/6/24

企業情報 - 自動車メーカー

現代自、2013年までに欧州新車市場で50万台を目標に

この記事の要約

韓国の自動車大手、現代自動車のアラン・ラッシュフォース最高執行責任者(COO)は業界紙『オートモーティブ・ニュース・ヨーロッパ』(19日付電子版)に掲載されたインタビュー記事の中で、欧州市場で2013年までに2010年比 […]

韓国の自動車大手、現代自動車のアラン・ラッシュフォース最高執行責任者(COO)は業界紙『オートモーティブ・ニュース・ヨーロッパ』(19日付電子版)に掲載されたインタビュー記事の中で、欧州市場で2013年までに2010年比で約40%増の50万台を販売する方針を明らかにした。また、具体的な時期については言及を控えたが、欧州の新車市場で上位5社に入る目標を持っているとした。

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同社は昨年、欧州連合25カ国に欧州自由貿易連合(EFTA)のスイス、ノルウエー、アイスランドを加えた欧州市場で前年比4.7%増の35万8,284台を販売し、14位につけている。市場シェアは2.6%となり、2008年の1.8%、2009年の2.4%と成長を続けている。

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今年の欧州市場は全体で2.7%減の約1,340万台を予想していることから、40万台を販売すればシェア3%の目標を達成できる見通しという。また、5年以内(2015年まで)には5%の達成を目指していることも明らかにした。

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■ 新モデル投入とブランドのイメージの向上が成長の支えに

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ラッシュフォースCOOは同紙に対し、欧州市場における同社の成長を支える2つの要因として、新モデル投入および新たなセグメントの開拓による販売増加と、ブランドの認知度やイメージの向上を挙げた。同社は2010年12月から2012年末までに新モデルおよび派生モデルを11機種、市場投入する計画。また、同COOによると、欧州における同社のブランド認知度は現在20%で、トヨタの半分にとどまっている。一方、認知度がさらに3%でも4%でも高まれば販売が伸びる余地は大いにあるとの期待感を示した。シュコダやシボレーを現代自の主な競合ブランドと見る向きについては、「我々は目下、オペルを競合ブランドとして認識している」と述べるとともに、欧州に進出してきたアジアメーカーとしてトヨタをベンチマークとしていることも明らかにした。

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チェコのノショビツェ工場では昨年、稼働率が90%に達したという。今後の需要拡大に対しては、3シフト体制にすることで生産規模を20万台から約30万台に引き上げる方針を示している。

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