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2011/6/24

一般・技術・その他 (旧)

先進運転支援システムの開発プロジェクト「HAVEit」、研究成果を発表

この記事の要約

スウェーデンのボロースで21日、欧州連合(EU)が支援する次世代の先進運転支援システム(ADAS)の研究開発プロジェクト「HAVEit」の研究成果が発表された。同プロジェクトには17の自動車メーカー、部品会社、研究機関が […]

スウェーデンのボロースで21日、欧州連合(EU)が支援する次世代の先進運転支援システム(ADAS)の研究開発プロジェクト「HAVEit」の研究成果が発表された。同プロジェクトには17の自動車メーカー、部品会社、研究機関が参加する。

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ボロースにあるボルボの走行試験場で行われた発表会では、フォルクスワーゲン(VW)の乗用車「パサート」4台、ボルボのトラック2台およびバス1台の計7台の試験車両が公開された。プロジェクト「Automated Roadwork Assistance」では工事中の道路での運転を支援するシステムを開発した。このほか、追い越し運転を自動化したシステムや、渋滞を認識して減速するトラックなども披露された。

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7台の試験車両では、「アシスト」「セミオート」「ハイオートメーション」の3つの自動運転モードをドライバーが選択できるようになっている。同システムはドイツ航空宇宙研究センター(DLR)とヴュルツブルク交通科学研究所(WIVW)が開発した。

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「アシスト」では例えば、ハンドルの振動で車線変更のタイミングをサポートするなどのシステムが作動するが、運転はドライバーが行う。「セミオート」では、車間距離制御装置(ACC)などにより加速・減速を自動化しているが、ハンドル操作はドライバーが行う。「ハイオートメーション」では速度や車間距離を一定に保つ機能や、車線維持支援機能などにより、操作の大部分を自動化している。

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ただ、同試験車両ではドライバーの注意が散漫になると警告し、自動運転を解除することを促す機能も装備しており、運転の責任はあくまでドライバーに置いている。

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