欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/12/1

西欧

世界初のワイヤーなしエレベーター、ティッセンクルップが開発

この記事の要約

鉄鋼系複合企業の独ティッセンクルップは11月27日、世界初のワイヤーロープを利用しないエレベーターを開発する計画を発表した。従来のエレベーターと比べて輸送能力が高いほか、スペースも少なくて済むのが特徴。2016年末から試 […]

鉄鋼系複合企業の独ティッセンクルップは11月27日、世界初のワイヤーロープを利用しないエレベーターを開発する計画を発表した。従来のエレベーターと比べて輸送能力が高いほか、スペースも少なくて済むのが特徴。2016年末から試作機でテストを開始する予定だ。

「MULTI」と命名された同エレベーター・システムでは、リニアモーターを利用してかごを移動させる。ワイヤーがないため1つのシャフト内を複数のかごが同時に移動できる。また、垂直移動に加え、水平移動も可能だ。かごは1時間当たり18キロメートル移動できることから、同社は特に高さ300メートル以上の超高層ビルで需要を見込んでいる。

試作機用のタワーは現在、ドイツのロットヴァイル市で建設中だ。