欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/1/26

東欧・ロシア・その他

シュルンベルジェ、露石油掘削大手に45%出資

この記事の要約

油田サービスで世界最大手の米シュルンベルジェは20日、ロシアの石油掘削大手ユーラシア・ドリリングの株式45.6%を17億ドルで取得することで合意したと発表した。シュルンベルジェは3年以内に残る全株式を買い取る選択権も持ち […]

油田サービスで世界最大手の米シュルンベルジェは20日、ロシアの石油掘削大手ユーラシア・ドリリングの株式45.6%を17億ドルで取得することで合意したと発表した。シュルンベルジェは3年以内に残る全株式を買い取る選択権も持ち、同権利を行使するとユーラシアは完全子会社となる。

シュルンベルジェはユーラシアの株式を1株当たり22ドルで取得する。前営業日の終値に81%を上乗せした水準となる。3月末までの取引完了を見込む。

ユーラシアは陸上油田の掘削でロシア最大手。シュルンベルジェとは2011年から提携関係にある。ロシアの石油関連業界はウクライナ問題をめぐる欧米の制裁、原油安の影響で厳しい状況にあり、ユーラシアの株価は過去1年間で45%下落した。しかし、シュルンベルジェはユーラシアが制裁対象に含まれておらず、将来的に大きな成長が見込めることから、安値で株式を取得できる現在のタイミングでの出資を決めた。