欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/2/9

西欧

シーメンスが7800人削減、管理部門中心に

この記事の要約

電機大手の独シーメンスは6日、人員削減計画を発表した。昨年打ち出した組織再編計画「ヴィジョン2020」に伴う措置で、管理部門を中心に従業員7,800人を整理する。白物家電合弁(ボッシュ・シーメンス・ハウスゲレーテー)の持 […]

電機大手の独シーメンスは6日、人員削減計画を発表した。昨年打ち出した組織再編計画「ヴィジョン2020」に伴う措置で、管理部門を中心に従業員7,800人を整理する。白物家電合弁(ボッシュ・シーメンス・ハウスゲレーテー)の持ち分と補聴器事業の売却益を人員整理の費用に充てる。

ドイツ本国では3,300人を削減する。管理業務が集中する地元バイエルン州の拠点が主な対象で、エアランゲンでは900人、ミュンヘン本社では500人、ニュルンベルクでは300人に上る。経営上の理由による整理解雇は労使協定で禁じられているため、同社はグループ内での配置換えや早期退職を通して整理を進めていくとみられる。

シーメンスは従来の4部門(セクター)16事業(ディビジョン)体制を廃止し、電力、オートメーション、デジタル化を軸に事業を整理するヴィジョン2020を14年5月に発表。新年度が始まった同10月1日から9事業体制に切り替えた。2016年9月期までに年間コストを10億ユーロ削減するとともに、技術革新力を高めて収益力を強化したい考えだ。