欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/8/18

西欧

エレクトロラックス、GE家電部門の買収で交渉

この記事の要約

欧州家電最大手のエレクトロラックス(スウェーデン)は14日、米ゼネラル・エレクトリック(GE)の家電部門の買収について交渉を行っていることを明らかにした。買収によって家電販売が欧州より活発な北米での事業基盤を強化し、収益 […]

欧州家電最大手のエレクトロラックス(スウェーデン)は14日、米ゼネラル・エレクトリック(GE)の家電部門の買収について交渉を行っていることを明らかにした。買収によって家電販売が欧州より活発な北米での事業基盤を強化し、収益を拡大したい考えだ。

GEの家電部門は世界で初めて電気トースターを開発したことなどで知られる老舗の家電メーカー。2013年の売上高(照明機器も含む)は83億米ドルに上る。

GEは航空エンジン、タービン、医療機器、石油掘削機器など収益力の高い産業用機器部門に経営資源を集中する戦略を推進しており、仏アルストムのガスタービン部門の買収を決めたばかり。家電部門は販売が北米に集中し、韓国勢など海外のライバル企業に太刀打ちできない状況にあることから、売却候補となっていた。

ロイター通信などは、米新興家電メーカーのクワーキーも投資会社と組んで、GE家電部門の買収に乗り出していると報じている。