ラトビア中央銀行は11日、政策金利であるリファイナンス金利を0.5ポイント引き下げ年3.5%とした。今年に入って初めての利下げで、翌日物預金金利も1%から0.5%に引き下げたほか、新たに金利1%の7日物預金ファシリティを導入した。
\10日の3カ月物リガ銀行間取引金利(Rigibor)は2.33%と過去最低の水準に落ち込んだ。中銀のリムセビクス総裁は、「銀行融資が低調なのは金利水準が原因ではなく、景気悪化を背景に銀行が融資に消極的であると同時に、家計や企業からの融資需要が減少しているためだ」と述べた。
\今年の経済見通しについて同総裁は、1-3月期と4-6月期はそれぞれ前年同期比でマイナス5%に落ち込むものの、7-9月期はマイナス0.8%と減少幅が縮小し、10-12月期には0.2%のプラスに転じる可能性があると指摘。通年では前年比2.5%のマイナス成長という従来予想に変更はないと述べた。
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