2010/3/31

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

IMF、ボスニアへの融資継続を承認

この記事の要約

国際通貨基金(IMF)は24日、ボスニア・ヘルツェゴビナ政府の財政改善に進歩が見られるとして同国への融資を再開し、1億3,840万ユーロを支払うことを承認したと発表した。\ 世界的経済危機で深刻な打撃を受けた同国は昨年、 […]

国際通貨基金(IMF)は24日、ボスニア・ヘルツェゴビナ政府の財政改善に進歩が見られるとして同国への融資を再開し、1億3,840万ユーロを支払うことを承認したと発表した。

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世界的経済危機で深刻な打撃を受けた同国は昨年、IMFから総額12億ユーロの融資枠を取り付け、財政再建を目指した。だが、IMFは財政改善が進んでいないとして、今年1月に支払い延期を警告。これを受け、政府は社会保障費の削減など新たな財政緊縮策を採択していた。IMFはこれらの措置が持続的な歳出削減につながることを期待し、「政府が年金および賃金制度の改革にも着手し、予算成立手続きと財政管理も改善すると約束した」ことを評価した。同国への融資額はこれまでに支払われた分と今回の承認分を合わせて3億440万ユーロに上る。

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ボスニア・ヘルツェゴビナの2009年の国内総生産(GDP)成長率は、鉱工業生産の低迷でマイナス3.2%となったもよう。今年はプラス0.5%に上向くと予測されている。

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