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2011/6/1

バルト三国

リトアニア、ガス輸入先の多角化を模索

この記事の要約

リトアニアが天然ガス輸入先の多角化を模索している。国内のガス供給を独占する露ガスプロムへの依存率を引き下げることが狙いだ。国営の石油・天然ガス会社Klaipedos Naftaは5月11日、米シェニエール・エナジーと液化 […]

リトアニアが天然ガス輸入先の多角化を模索している。国内のガス供給を独占する露ガスプロムへの依存率を引き下げることが狙いだ。国営の石油・天然ガス会社Klaipedos Naftaは5月11日、米シェニエール・エナジーと液化天然ガス(LNG)の輸入に関する基本合意書を締結した。セクモカス・エネルギー相によると、シェニエールが今回の取引で提示したガス販売価格はガスプロムの価格より少なくとも25%も安いという。

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リトアニア政府は1月末に、ガスプロムが同国ガス市場で独占的地位を乱用しているとして欧州連合(EU)の欧州委員会に苦情を申し立て、調査を要請した。一方で、ノルウェーやカタールとLNG輸入に向けた交渉を進めている。

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Klaipedos NaftaはLNG受け入れのため、バルト海沿岸の海港都市クライペダに国内初のLNG基地を建設する。総工費は2億ユーロ。受け入れ能力は220万トンで、2014年の稼働を予定している。シェニエールは同LNG基地に20%出資することも検討しているという。

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