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2011/10/5

ロシア

シナラとシーメンス、鉄道車両の受注拡大目指す

この記事の要約

ロシアの持ち株会社シナラ・グループのドミトリー・プンピャンスキー会長は、独総合電機大手シーメンスとの鉄道車両製造合弁会社が、一層の受注獲得を目指す考えを明らかにした。\ シナラとシーメンスは9月7日、ロシア鉄道との間で2 […]

ロシアの持ち株会社シナラ・グループのドミトリー・プンピャンスキー会長は、独総合電機大手シーメンスとの鉄道車両製造合弁会社が、一層の受注獲得を目指す考えを明らかにした。

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シナラとシーメンスは9月7日、ロシア鉄道との間で21億ユーロに上る鉄道列車の納入契約に正式調印した。列車の生産は、両社の折半出資により昨年設立された合弁会社ウラル・ロコモーティブズが手がける。9月28日付けのブルームバーグに掲載されたインタビューでプンピャンスキー会長は、ロシアにはソビエト時代からの老朽化した鉄道車両が多いと指摘。一方で同国では2014年に冬季オリンピックが開催され、18年のサッカー・ワールドカップの開催国にも立候補しており、鉄道車両の需要拡大が見込まれるとして、鉄道関連分野への投資は有望だとの見方を示した。

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なお、プンピャンスキー氏が会長を務めるロシア鋼管最大手TMKは、石灰石・苦灰石生産の世界的大手であるベルギーのロイストとの合弁工場を2015年にスベルドロフスクで開設する計画だ。投資金額は5,000万ユーロで、出資比率はロイストが70%、TMKが30%。製鉄所向けの石灰系フラックスを生産する。

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