2011/10/26

ロシア

ロシア9月小売売上9.2%増。消費環境が改善

この記事の要約

ロシア国家統計局が19日発表した9月の小売売上は前年同月比9.2%増で、上げ幅は8月の7.8%を上回り、2008年10月以降で最高となった。ブルームバーグが実施したアナリスト予測の中央値を0.7ポイント上回った。9月には […]

ロシア国家統計局が19日発表した9月の小売売上は前年同月比9.2%増で、上げ幅は8月の7.8%を上回り、2008年10月以降で最高となった。ブルームバーグが実施したアナリスト予測の中央値を0.7ポイント上回った。9月には失業率が過去3年間の最低水準に下がったことや実質賃金が6.2%増となり、個人消費拡大の環境が大きく改善してきたことが背景にある。

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ロシア中央銀行が今年のインフレ率が7%以下にとどまるとの観測を示していることも国民の消費意欲を強める要因となっているようだ。地元家電・コンピュータ小売M.Videoは第3四半期の売上高が前年同期比24%の大幅増となったとし、今後も消費者の景気信頼感は強いと見る。大手のOtkritie Capitalのエコノミストは、ローンの利用や貯金を崩して買い物する消費者が増えていることを指摘する。

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一方、中銀によると個人家計の9月の借入金は前期比で3.6%増え、7月の3.7%に迫る高い増加率となった。クレジットカードでの買い物などの小売ローンは8月に前年同月比で19.6%増と急拡大している。

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