2011/10/26

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

仏Filasa、ルーマニアの風力発電に7.8億ユーロ投資

この記事の要約

再生可能エネルギー投資会社の仏Filasaがルーマニアの風力発電事業に今後2年で7億8,000万ユーロを投資する。同国北部スチャヴァ県にある9自治体の計11カ所に風力発電所を建設する計画で、総発電能力は516メガワット( […]

再生可能エネルギー投資会社の仏Filasaがルーマニアの風力発電事業に今後2年で7億8,000万ユーロを投資する。同国北部スチャヴァ県にある9自治体の計11カ所に風力発電所を建設する計画で、総発電能力は516メガワット(MW)に上る見通し。同県当局がこのほど、明らかにした。

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風力発電所はいずれも350~400ヘクタールの敷地に建設される。来春に着工し、2年後に完成する予定だ。デンマークの大手風力発電機メーカー、ヴェスタスがタービン170基を納入する。

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また、建設地の9自治体は各発電事業にパートナーとして参加し、利益の0.3%を取得するうえ、毎年2万~3万ユーロの賃貸料を得る。電力は現地の電力会社トランスエレクトリカを通じて売却する。

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ルーマニアの風力発電事業の大半はこれまで、南西部のドブロジャ地方で実施されてきた。ただ、最近は、スチャヴァ県が位置するモルダヴィア地方が投資家の関心を引いているという。

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欧州風力エネルギー協会(EWEA)が8月に発表した報告書によると、ルーマニアの風力発電能力は2020年までに現状の7倍の3,000~3,500MWに大幅拡大するとの見通し。EWEAは、発電量が昨年の1テラワット時(TWh)から7~8TWhに拡大すれば、同国の総電力需要の11%を風力で賄うことが可能だとしている。

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