スノータイヤを得意とするフィンランドのノキアンタイヤズが4日発表した2011年7-9月期の最終利益は7,810万ユーロとなり、前年同期の3,450万ユーロから124.7%の急増を示した。ロシアにおける需要拡大が主因。売上高は41.2%増の2億4,500万ユーロ、営業利益は97.4%増の9,540万ユーロだった。
\ロシア売上高は63.2%も上昇した。2年連続の厳冬で小売店の在庫補充の需要が大きかったことや、消費者需要の拡大、自動車ローンの利用増加が販売を押し上げた。
\グラン社長によると、生産量は前年同期に比べ51%増加した。2工場ともフル稼働しているが、需要の伸びに追いつかないという。
\ノキアンタイヤズは事業の軸足の一つをロシアに置く。現地生産を行っているほか、独自販売網も展開する。サンクトペテルブルグ近郊のフセボロジスク工場では1日3万~3万3,000本のタイヤを製造する。また、同地に第2工場を建設する計画で、完了すると2014年の年産能力は600万本増の2,100万本に拡大する見通し。
\グラン社長はまた、東欧地域に工場新設を検討していることを明らかにした。ノキアンタイヤズはフィンランドでも1工場を操業する。
\ \■1-9月期も利益倍増
\ \2011年1-9月期の最終利益は前年同期比100.4%増の2億1,460万ユーロを計上した。売上高は41.3%増の9億7,430万ユーロ、営業利益は100.2%増の2億6,100万ユーロだった。
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