2011/11/9

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ルーマニア水力発電プロジェクト、中国企業が参加表明

この記事の要約

中国の水力発電建設大手・中国葛洲坝集团公司 (Gezhouba Group International)はこのほど、ルーマニアのクルージュ県Tarnita-Lapusestiの大型水力発電所建設に参加する意向を表明した。 […]

中国の水力発電建設大手・中国葛洲坝集团公司 (Gezhouba Group International)はこのほど、ルーマニアのクルージュ県Tarnita-Lapusestiの大型水力発電所建設に参加する意向を表明した。同社首脳がアリトン経済相との会談後に明らかにした。

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同プロジェクトは、国営水力発電会社のヒドロエレクトリカが近く建設工事の入札公示を行う。総工費は10億3,000万ユーロの予定。今年3月、建設予定地であるクルージュ県行政区議会が新水力発電建設を許可した。2009年に政府が承認した建設計画によると、用地面積は140万平方メートルで、揚水式発電所と貯水ダムが建設される。1基あたりの発電能力は250MWで、4基合わせて1,000MWの総発電能力を持つ。来年に着工し、最初の2基は16年、残りの2基は18年の稼働開始を予定している。

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葛洲坝グループは中国長江の三峡ダム建設事業に加わった実績がある。10月下旬のアリトン経済相訪中の際に、ルーマニアでの水力発電開発に10億ユーロを投資する考えを示していた。競合大手のSinoHydroも同水力発電建設や既存施設の刷新プロジェクトへの関心を示しており、中国企業のルーマニア進出への意欲がうかがえる。

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