2011/11/30

ロシア

統一穀物会社、極東にターミナル建設

この記事の要約

ロシアの国営穀物商社である統一穀物会社(OZK)は22日、極東に穀物ターミナルを共同で建設することで、民間企業ダルポートと基本合意したと発表した。アジア向け輸出インフラを強化する戦略の一環で、投資金額は最大で50億ルーブ […]

ロシアの国営穀物商社である統一穀物会社(OZK)は22日、極東に穀物ターミナルを共同で建設することで、民間企業ダルポートと基本合意したと発表した。アジア向け輸出インフラを強化する戦略の一環で、投資金額は最大で50億ルーブル(1億6,000万米ドル)に上る見通し。

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ターミナルはナホトカに近いボストチニー港に建設し、年間500万トンの取り扱い能力を持つ。来年に建設工事を開始し、2014年の完成を目指す。OZKのリョービン最高経営責任者(CEO)は声明で、「シベリアや極東は高品質の穀物の生産と輸出の拡大が期待されているが、極東にある既存の穀物輸出インフラでは、拡大する穀物生産とダイナミックに成長するアジア市場の需要に対応できない」と、新ターミナル建設を決めた理由を説明した。同CEOはまた、アジア方面への輸出拡大に備え、サイロの整備や穀物輸送用船舶の購入を計画していることも明らかにした。

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ロシア政府は中長期的に需要の伸びが予想される穀物を戦略輸出品と位置づけており、世界最大の小麦消費市場の一つであるアジアへの輸出拡大に力を入れる方針を示している。

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ロシア政府は民営化計画の一環としてとしてOZKの株式を売却する方針。メドベージェフ大統領は今月7日、OZKの株式50%マイナス1株を売却する大統領命令に署名した。同社の広報担当者はブルームバーグに対し、政府は17年までに同社を完全民営化する可能性もあると明らかにしている。

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