2011/11/30

チェコ・スロバキア

チェコ首相、原発拡張めぐる公開討論を独に提案

この記事の要約

チェコのネチャス首相が、原子力発電からの撤退を決めたドイツに対し、テメリン原子力発電所の拡張計画への理解を求める動きに出た。チェコ国営ラジオの報道によると、ネチャス首相は先ごろ、メルケル独首相に書簡を送り、原発の安全性な […]

チェコのネチャス首相が、原子力発電からの撤退を決めたドイツに対し、テメリン原子力発電所の拡張計画への理解を求める動きに出た。チェコ国営ラジオの報道によると、ネチャス首相は先ごろ、メルケル独首相に書簡を送り、原発の安全性など主要問題に対処することを約束するとともに、チェコの専門家を交えた公開討論を行うことを提案した。

\

ネチャス首相はこれまで、他の多くのチェコ人政治家と同様、国境を接するドイツとオーストリアが同国の原発促進計画の見直しを強く求めていることに対して不快感を表明していた。だが、この問題で両国との関係が悪化することを避けるため、原発拡張計画の進捗状況を逐次説明することなどを約束することで理解を得ようという歩み寄りの姿勢に変わった。

\

テメリン原発の新原子炉建設入札には仏アレバ、米ウエスチングハウス、露アトムストロイエクスポルトとチェコのシュコダJSの企業連合が参加する見通し。応札期限は2012年7月2日となっている。

\