2011/12/14

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ルーマニア中銀顧問「IMFに緊急支援要請も」

この記事の要約

ルーマニア中央銀行のクロワトル顧問は7日、同国が国際通貨基金(IMF)に新たに緊急融資を要請する必要に迫られる可能性があるとの見解を示した。ルーマニアは2012年に、財政赤字補てんのため131億ユーロの国債を新規発行する […]

ルーマニア中央銀行のクロワトル顧問は7日、同国が国際通貨基金(IMF)に新たに緊急融資を要請する必要に迫られる可能性があるとの見解を示した。ルーマニアは2012年に、財政赤字補てんのため131億ユーロの国債を新規発行するほか、国債償還に24億ユーロを工面しなければならないが、ユーロ圏の財政危機拡大で資金調達が困難になるためで、「ルーマニアがユーロ圏の財政危機で犠牲になりかねない」と述べ、中東欧でハンガリーに続いて支援を要請する可能性があるとしている。

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中東欧では資金繰りが悪化している欧州連合(EU)内の銀行が貸しはがしを強めている。さらにオーストリア中央銀行は先ごろ、国内銀行に同地域での新規融資を見合わせるよう指示した。このため、銀行の資金調達が困難となっている。

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ルーマニアは2008年のリーマンショックに端を発した金融危機で大きな打撃を受け、EU、IMF、世界銀行などから2009年2月に総額200億ユーロのスタンドバイローンを取り付けた。IMFには36億ユーロの融資枠が残っているが、これでは国債償還だけで精一杯。同顧問は、状況が悪化して新発債を発行できなければ、IMF融資に頼らざるを得ないと警告している

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