オーストリアの金融大手エルステは、中欧・南東欧7カ国の14年の経済成長率が前年比1.3ポイント増の2.2%に加速するとの予測を明らかにした。
\分析の対象となったのは、クロアチア、チェコ、ハンガリー、ポーランド、ルーマニア、セルビア、スロバキアの7カ国。
\同諸国では、政府の新規借入額が低下し、クロアチアとセルビアを除く5カ国で、財政赤字が欧州連合(EU)の財政安定化・成長協定で定める上限(3%)を下回る見通し。
\チェコとスロバキアに対するEUの過剰財政赤字手続き(EDP)は年内に解除が見込まれる。一方、ポーランドのEDP手続きはあと1年継続する。しかし、年金基金からの国債買戻しによる臨時歳入で今年は財政黒字となるとエルステは予測する。
\現在の歴史的低金利は少なくとも夏まで継続する。しかし、市場はすでに中東欧諸国による金融緩和終了を織り込み済みで、さらなる利下げが融資条件に与える影響はほとんどなさそうだ。
\また、米国で予定される量的緩和縮小についても影響は微小とみている。
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