欧州復興開発銀行(EBRD)は、トルコ初のトランシップコンテナターミナル「アシアポート(Asyaport)」の建設プロジェクトに9,200万米ドルを融資する。
\北西部テキルダー県バルバロスに建設されるアシアポートは、190万TEU(20フィートコンテナ換算)の年間処理能力を持ち、黒海沿岸諸国の港湾向け貨物のトランシップ拠点港としての役割が期待されている。建設を手がけるのは世界有数の海運会社MSCの子会社グローバルターミナルが出資する特別目的会社アシャポート・リマン。プロジェクトにはEBRDのほか国際金融公社(IFC)が6,900万ドル、トルコ最大の民間銀行イシュバンクが1億660万ドルをそれぞれ融資する。
\ボスポラス海峡は現在、最大積載量6,500TEUまでのコンテナ船しか航行することができない。アシアポートは海峡のマルマラ海側に位置し、最大積載量1万6,000TEUの超大型コンテナ船の寄港が可能。同港で貨物をより小型の船舶に積み替え黒海沿岸諸国の港湾に送ることで輸送コストの削減と効率の向上につながるだけでなく、混雑するボスポラス海峡の安全航行も実現する。
\EBRDはトルコのインフラ整備プロジェクトに積極的に支援を行っており、メルシン国際港やユーラシアトンネル、イズミル空港の新国内線ターミナルに5億ドルを投じている。
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