2014/1/8

ハンガリー

ドイツ企業の投資意欲旺盛=在ハンガリー商工会議所

この記事の要約

欧州連合(EU)の次期中期予算が今年からスタートするのを前にドイツ・ハンガリー商工会議所(DUIHK)が昨年12月に会員を対象に実施したアンケート調査で、予算の対象となる今後7年間にハンガリーへの投資を検討している企業が […]

欧州連合(EU)の次期中期予算が今年からスタートするのを前にドイツ・ハンガリー商工会議所(DUIHK)が昨年12月に会員を対象に実施したアンケート調査で、予算の対象となる今後7年間にハンガリーへの投資を検討している企業が約84%に上ることが明らかになった。その67%がEUに助成を申請する予定だ。一方で、申請に向けた情報収集環境の改善や、対象枠の柔軟運用が求められていることもわかった。

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2014~20年の多年度予算でハンガリーは200億ユーロを超える助成枠を与えられた。政府は予算の活用に向けて具体的な計画を策定中だ。

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アンケートの回答によると、ハンガリー投資の理由は◇生産能力の拡大◇合理化◇新製品の市場投入◇企業の買収・合併(M&A)――などで、全てが実行に移されれば、1,700人以上の雇用が創出されるという。

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前予算期に助成を申請した企業は63%で、助成が受けられたのはそのうちの6割だった。

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障害の一つは、事業規模からみると中小企業であるのに、親会社と一体として判断され、助成の対象から外れてしまうことだ。DUIHKでは、資本関係に関わりなく、ハンガリー子会社も支援するよう求めている。また、経済が発達しているハンガリー中部の企業も雇用創出などを条件に、助成を受けやすくすべきとしている。

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さらに、政府による企業への情報提供・相談サービスを改善する必要も指摘する。地域ごとにその機能を集めた情報センターを設置するなどの対策が考えられるとしている。

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