2014/1/8

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

日仏連合によるトルコ原発建設、6月までに議会承認へ

この記事の要約

トルコ議会は今年6月までに、同国第2の原発建設プロジェクトを三菱重工業と仏アレバに発注することを承認する見通しだ。イルディス・エネルギー相が明らかにした。\ 同相によれば、三菱重工とアレバは関連法案の議会提出までに事業会 […]

トルコ議会は今年6月までに、同国第2の原発建設プロジェクトを三菱重工業と仏アレバに発注することを承認する見通しだ。イルディス・エネルギー相が明らかにした。

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同相によれば、三菱重工とアレバは関連法案の議会提出までに事業会社を設立する。事業会社に対するトルコ政府の出資比率は35~49%となる見通しだ。

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シノップ原発プロジェクトは、トルコ北部、黒海沿岸のシノップに原子炉4基、総出力4,500万メガワットの原発を整備するものだ。推定発注規模は22億米ドル。2017年に着工し、トルコ共和制100周年に当たる2023年の第1号機稼動を目指す。日本にとっては福島第一原発事故以来、初めての大型受注となる。

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三菱重工は同プロジェクトへの取り組み加速に向けて、来月初めに新組織「トルコ原子力IPP推進室」を設ける計画だ。トルコ政府との交渉が最終盤を迎えるのを受け、調査実施、各種契約の提携交渉、資本調達準備などを行う。

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安倍晋三首相が昨年トルコを2回訪問し、今月にはエルドアン首相が訪日するなど、両国は関係の緊密化を図っている。トルコ政府はインフラ整備事業などでへの日本企業参加を期待するとともに、原子力協定、経済連携協定(EPA)、両国による科学技術大学の設立などを通じて、日本の技術力を自国経済の発展に活用したい意向だ。

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