2014/4/2

ハンガリー

デンソー、ハンガリーに290億フォリントを追加投資

この記事の要約

デンソーはハンガリーでの増産に向け290億フォリント(9,300万ユーロ)を投資する。ハンガリー法人(デンソー・マニュファクチャリング・ハンガリー)の海老原次郎責任者が3月25日、明らかにした。具体的な内容は明らかにして […]

デンソーはハンガリーでの増産に向け290億フォリント(9,300万ユーロ)を投資する。ハンガリー法人(デンソー・マニュファクチャリング・ハンガリー)の海老原次郎責任者が3月25日、明らかにした。具体的な内容は明らかにしていない。

デンソーは15年前にブダペスト西方60キロメートルに位置するセーケシュフェヘルヴァール工場で生産を開始した。これまでの投資残高は5億ユーロに上る。ディーゼル噴射ポンプを皮切りに、現在はコモンレールシステムなど、パワートレイン制御システムを幅広く手がける。

製品の多くは欧州連合(EU)に供給している。顧客には日本メーカーのほか、米フォード、仏PSA、伊ランボルギーニ、英パーキンス、米ディア・カンパニーなどが名を連ねる。また、ハンガリーに拠点を構える自動車4社(アウディ、ダイムラー、オペル、スズキ)全てと取引がある。

デンソーにとってセーケシュフェヘルヴァール工場は国外で最大の生産拠点だ。サプライヤーの4分の1をハンガリー企業が占め、雇用創出効果は5,000人に上ると推定される。

デンソーは昨年9月、設備投資計画の一環として、ハンガリーの技術近代化・生産能力の拡大に14億フォリントを投じると発表した。同プロジェクトについては政府から1億9,500万フォリントの助成金を受け取っている。

ハンガリー政府は昨年6月にデンソーと戦略提携契約を結んだ。