2014/4/2

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ルーマニアのビール市場、13年は1割縮小

この記事の要約

ルーマニアのビール醸造業者連盟によると、2013年の消費量は前年を10.4%下回る163万キロトリットルとなり、過去8年間で最も低い水準となった。国民1人当たりの消費量は81リットル。所得減少や国内景気への不安といった経 […]

ルーマニアのビール醸造業者連盟によると、2013年の消費量は前年を10.4%下回る163万キロトリットルとなり、過去8年間で最も低い水準となった。国民1人当たりの消費量は81リットル。所得減少や国内景気への不安といった経済的要因に加え、夏が天候不順だったことも影響した。

最も人気が高い容器タイプはPETボトルで総消費量の53.2%を占め、ガラス瓶26.3%、缶17.1%、樽3.4%と続いた。輸出量は50%増の3万5,000キロリットル、輸入量は25%増の5万4,000万キロリットルだった。

国内ビール販売量の8割以上はベルゲンビア、ハイネケン、ロマクアなど大手5社で占める。5社の13年の投資額は販売低迷を背景に前年を1,000万ユーロ下回る6,200万ユーロにとどまった。

ルーマニアではビールの物品税は小売価格の半分を占め、重要な税収源となっている。連盟によると、アルコール飲料の物品税収のうちビールがほぼ6割を占める。また国内消費量の98%が国内産であり、ビール業界のルーマニア経済への貢献は大きい。