2014/5/28

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

世界投資促進機構、本部をスイスからトルコに

この記事の要約

世界投資促進機構(WAIPA)はイスタンブールでこのほど開催した年次総会で、来年初めに本部をスイスのジュネーブからトルコのイスタンブールに移転することを圧倒的多数で採択した。今年1月末にはトルコ投資促進庁(ISPAT)の […]

世界投資促進機構(WAIPA)はイスタンブールでこのほど開催した年次総会で、来年初めに本部をスイスのジュネーブからトルコのイスタンブールに移転することを圧倒的多数で採択した。今年1月末にはトルコ投資促進庁(ISPAT)のイルカー・アイジャ総裁がWAIPAの総裁に就任しており、トルコのリーダーシップが際立ってきている。

WAIPAには世界162カ国に拠点を置く244の公的投資促進機関が加盟する。イスタンブールへの本部移転は、経費削減という目的に加え、同市が国際金融拠点として急成長していることや、欧州とアジアの接点に位置するという利点も重要な決定要因となった。隔年で開催される外国直接投資(FDI)に関する国際会議もイスタンブールで行われることになる。

来年G20で議長国を務めるトルコがそれに先立って国際機関で主導的役割を担うことは、「国の信望と影響力の向上に大きく貢献する」とアイジャ総裁は意気込みを窺わせている。