ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

トルコの5月インフレ率11.4%、3カ月ぶり上昇

トルコ統計局(TUIK)が3日発表した5月の消費者物価指数(CPI)の上昇率は前年同月比で11.4%となり、前月(10.9%)から0.5ポイント拡大した。インフレ率の上昇は3カ月ぶり。「巣ごもり消費」に伴う食品価格の高騰 […]

ルーマニア、原子炉新設における中国CGNとの提携を破棄

ルーマニア国営の原子力発電事業者ヌクレアルエレクトリカが、チェルナヴォダ原発における原子炉新設計画に関する中国広核集団(CGN)との提携を破棄する方針だ。6月12日の臨時株主総会で株主の承認を得た上で、解約手続きを進める

農産物供給に「コロナ危機の影響なし」=トルコ農林相

トルコのパクデミルリ農林相は5月25日、新型コロナウイルスの感染拡大による農産物の供給不足は起きていないと話した。予防措置としてすでに2月の段階で対策を講じ、国内で感染が確認された3月中旬に、さらに踏み入った措置をとった

米オンラインゲーム大手ジンガ、トルコ同業を買収

米オンラインゲーム大手ジンガがトルコ同業のピークを18億米ドルで買収する。トルコのスタートアップ企業買収としては過去最高額。今年第3四半期の手続き完了後は、ジンガのデイリーユーザー数(1日当たりのユーザー数)は6割以上増

トルコ、新型コロナ対策を大幅に緩和

トルコが1日、新型コロナウイルスに関連する制限措置を大幅に緩和した。都市間移動の禁止が続いていたイスタンブールなど国内15都市・県でもこれを解除し、全国で長距離列車・旅客便の運行が再開された。飲食店やバザール、スポーツク

トルコ、人工呼吸器1千台超を輸出

トルコのムスタファ・ヴァランク産業技術相は5月27日、新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の治療に用いる人工呼吸器をこれまでに1,000台以上輸出したと発表した。同相は先進国で基本的な医療機器生産が追い付いていな

スロベニア、経済支援策の第3弾を閣議決定

今回の支援策は4月に可決された2つの支援法に続くもので、経済再始動に力点を置く。

週20時間を上限に時給の半分を助成する内容で、支援を受けられるのは、従業員の9割超で時短後の週労働時間が規定の9割(フルタイムで36時間)に満たない企業だ。

このほか、◇観光・宿泊・飲食業界で今年の売上高が前年の90%下回る見込みの企業に対し、一時帰休手当の助成措置を来月末まで延長◇国民及び永住者全員に国内で使える宿泊券(成人:200ユーロ、未成年者:50ユーロ)を支給◇企業向けに1社あたり5,000~5万ユーロの信用供与◇来年6月30日まで、一定の雇用創出を伴う投資への優遇措置適用条件を緩和――といった措置が盛り込まれている。

ルーマニア家電大手アルクティクが生産停止、コロナ感染拡大で

トルコ家電大手アルチェリクのルーマニア子会社アルクティクが18日、社内における新型コロナウイルス感染の拡大でガエシュティ本社工場の稼働停止に追い込まれた。

25日から冷凍庫の製造は再開しており●、来月2日からは冷蔵庫の生産ラインも再稼働する予定だ。

昨年10月にはガエシュティと同じドゥンボヴィツァ県のウルミで洗濯機工場が稼働した。

トルコ中銀が9会合連続で利下げ、政策金利8.25%に

トルコ経済へのダメージを避けるためには、金融市場の健全な機能の維持とクレジット・チャネル(金融政策の波及経路)の強化、企業のキャッシュフローの確保が重要になるとしたうえで、現行の緩和政策が金融の安定とコロナ後の回復に寄与するとの見方を示した。

今後の方針については、低インフレを維持することが景気回復にとり重要だとしたうえで、予想されるディスインフレの傾向と一致させるため引き続き慎重な金融政策をとるとしている。

中銀は昨年7月、2年10カ月ぶりの利下げを実施し、政策金利を24%から19.75%に引き下げた。

トルコの2月失業率13.6%、3カ月ぶり低下

トルコ統計局(TUIK)が先ごろ発表した2月の失業率は13.6%となり、前月の13.8%から0.2ポイント改善した。

前年同月比では1.1ポイント悪化した。

労働参加率(LFPR)は49.9%で、前年同月比で2.6ポイント低下した。

ブルガリア国鉄、シーメンスと電気機関車10両の調達契約

ブルガリア国鉄(BDZh)はこのほど、独電機大手シーメンスを中心とする企業連合と電気機関車の調達契約を結んだ。

同企業連合へのその他の参加企業は明らかにされていない。

シーメンスが供給するのは標準型電気機関車「スマートロン(Smartron)」で、3年の保証期間が付く。

ゴレニアがセルビアの衛生陶器工場を停止、事業再編の一環で

家電大手・中国海信集団(ハイセンス)のスロベニア子会社ハイセンス・ゴレニアはこのほど、セルビア北部のザイェチャル工場で生産を停止した。

ゴレニアは2011年、倒産した現地陶磁器メーカーのポルツェランからザイェチャル工場を取得。

ゴレニアの昨年上半期の売上高は前年同期比1.6%増の5億6,750万ユーロで、営業利益(EBITDA)1,240万ユーロ、純損失2,950万ユーロを計上した。

ブルガリアが西バルカンとベトナムを支援、新型コロナへの対処で

ブルガリア政府はこのほど、西バルカン諸国とベトナムに対し計11万2,000ユーロの資金支援を行う計画を承認した。

同計画はこれら諸国の新型コロナウイルスへの対処を支援することを目的としたもので、欧州連合(EU)の「チーム・ヨーロッパ」イニシアチブの一環として実施される。

「チーム・ヨーロッパ」は新型コロナウイルス感染症(Covid-19)対策を実施する国々を支援するためのイニシアチブ。

仏メカフォー、セルビアに航空機部品工場

仏金属鋳造部品メーカーのメカフォー(MecaFor)がセルビア北部キキンダに航空機部品工場を建設する。

新たに航空機部品事業に参入するため、同市に敷地面積3,000平方メートルの工場を構え、航空機用タービンの製造、仕上げ加工、マシニングを行う。

向こう3年間で180人を雇用する計画だ。

アルセロールミタル、ボスニア製鉄所の操業停止

鉄鋼世界大手アルセロールミタルのボスニア・ヘルツェゴビナ子会社アルセロールミタル・プリエドルが20日、ボスニア中部のゼニカ製鉄所とオマルスカ鉄鉱石鉱山の操業を停止した。

ゼニカ製鉄所は操業を継続するため、コスト削減や従業員の保護装具の調達、ガス・電気料金の交渉など様々な対策をとり、従業員の一時帰休もグループ交代制で行っている。

アルセロールミタルは2004年、ゼニカ製鉄所の買収で同国に進出した。

墺投資会社、クロアチアCROの株式を米同業に売却

オーストリアに本拠を置く投資会社メザニン・マネジメントは12日、傘下のAMCキャピタルIVファンドの保有するクロアチアの医薬品開発業務受託機関(CRO)オプティマファームの株式を米投資会社ロハティン・グループに売却したと発表した。

オプティマファームは2006年、ザグレブで設立された。

メザニン・マネジメントは2018年10月、オプティマファームに1,000万ユーロのメザニン(投資リスクが高い劣後債などの資金)融資を実施するとともに、少数株を取得した。

トルコ、新型コロナ抗体検査キットを輸出

ヴァランク産業技術相によると、検査キットはすでに50を超える国に輸出されているという。

産業技術相は、感染の有無を確かめる検査がコロナウイルスの流行を収束させるために重要な役割を果たすと指摘したうえで、トルコが検査キットを生産するためのインフラを備えている事実を強調した。

ほかにも13社から検査キットの製造・輸出に関連する照会を受けたという。

産業ロボットのファナック、イスタンブールで新修理センター開所

産業ロボット大手のファナック(本社:山梨)がトルコのイスタンブールにある拠点内で新しい修理センターを開所した。

新修理センターの稼働は、トルコにおける修理の基準の底上げにつながるとみている。

欧州ではルクセンブルグでも修理センターを運営する。

トルコの3月鉱工業生産2%減、7カ月ぶりマイナスに

トルコ統計局(TUIK)が14日発表した3月の鉱工業生産高(稼働日調整済み)は前年同月比で2%減少した。

同業生産高のマイナスは2019年8月(3.6%減)以来7カ月ぶりで、前月の8.5%増から10.5ポイントの大幅な縮小を記録した。

中間財は2.1%増加した。

イズミル地下鉄建設、仏ソシエテ・ジェネラルがEBRDと協調融資

仏銀行大手ソシエテ・ジェネラルが、トルコ南西部イズミルの地下鉄建設プロジェクトに2,500万ユーロを融資する。

欧州復興開発銀行(EBRD)がすでに融資している同プロジェクトの新路線建設に対するもので、EBRD協調融資スキームを使って実施する。

EBRDは現在、市内のユチョルと隣接市ブカをつなぐ別の地下鉄新路線(13.3キロメートル)の建設についても協調融資を計画している。

ブルガリア国鉄、シーメンスから電気機関車10両調達

ブルガリア国鉄(BDZ)はこのほど、電気機関車の入札で独電機大手シーメンスを中心とする企業連合を選定した。

契約額は5,550万レフ(2,830万ユーロ)で提示額の5,750万レフを下回った。

納入は契約締結後10カ月~13カ月以内に行われる予定。

アドリア航空資産売却入札、最低額10万ユーロから

経営破綻したスロベニアの航空会社アドリア航空の破産管財人はこのほど、同社の資産売却に関する入札の最低額を10万ユーロとすることを明らかにした。

今年1月に同社はAOC(航空運送事業許可)などのライセンスを同国の事業家イゼト・ラストデル氏が新たに設立したエア・アドリアティックに4万5,000ユーロで売却していた。

同ファンドは2016年にスロベニアの国営資産を管理するSDHからアドリア航空を買収。

セルビア政府、独ヘンケルの洗剤工場拡張に1400万ユーロを助成

セルビア政府はこのほど、独化学大手ヘンケルがセルビア中部のクルシェヴァツに持つ洗剤工場の拡張計画に対し、1,443万6,000ユーロを助成した。

同計画は9,357万5,000ユーロを投じて家庭用洗剤の新工場を設置するもので、ヘンケルは生産棟2棟(合計面積1万6,000平方メートル)の建設に1,145万ユーロを、必要な設備の導入に8,212万5,000ユーロを振り向ける。

同工場では「Bref」、「Somat」、「Pur」、「Pril」、「Clin」、「Opti」のブランド名で掃除・洗濯・台所用洗剤を生産し、欧州市場全体に供給している。

中国系化学品メーカー、セルビアにTBP工場建設

新工場では抽出剤や可塑剤などに使用されるTBPやトリイソブチルリン酸のほか、副産物としてジメチルアミンとクロロブタンも生産する。

2,000トンの生産ライン3本を設置し、合計で6,000トンの年産能力を確保する。

天津グリーンケミカルエンジニアリングが工場建設プロジェクトを遂行し、中国で実用化済みの生産技術を導入する。

トルコ電子商取引市場、19年は39%増の831億リラ

トルコの電子商取引(EC)市場は昨年、前年比39%増の831億リラ(146億米ドル)に拡大した。

うち、実店舗を持たない小売事業者は48%増の308億リラ(54億ドル)を売り上げ、最も高い伸び率を記録した。

デジタル技術で事業を変革するデジタルトランスフォーメーション(DX)やECに重点を置く企業がトルコだけでなく国際市場で注目を浴びる存在になっていくと予想する。

トルコ、新型コロナ対策を順次緩和

トルコのエルドアン大統領は4日、新型コロナウイルス対策として実施しているロックダウン(都市封鎖)措置を段階的に緩和すると発表した。

ここ2週間で新規感染者数が減少してきていることを受けたもので、まずは外出、都市間移動禁止を緩和するほか、小売店などの営業再開を許可する。

また、感染者数が急増するようであれば、制限を再導入すると予告した。

セルビアが緊急事態を解除、議会選挙は来月21日に実施

セルビア政府は4日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言を6日に解除する方針を明らかにした。

また、やはりコロナウイルスの影響で延期されていた議会選挙は6月21日に実施されることになった。

これに伴い、4月26日に予定されていた議会選挙が延期された。

セルビア、フラッグキャリアの完全国有化を検討

セルビアのゾラナ・ミハイロヴィッチ建設・運輸・インフラ相は4月30日、アラブ首長国連邦(UAE)のエティハド航空が保有するエア・セルビア株式49%の買い戻しを検討している事実を明らかにした。

ミハイロヴィッチ建設・運輸・インフラ相は、「新型コロナウイルスの流行で、国内に航空会社があることの重要性が改めて確認された」とし、エア・セルビアが、国外に取り残された観光客らの帰国や、中国からの専門家や医療用品の輸送に活躍している事実を指摘した。

エア・セルビアは政府が非常事態宣言を行った3月20日に定期便の運航を停止した。

ブルガリアの製薬会社チャイカファーマ、第3工場の建設を計画

ブルガリアの製薬会社チャイカファーマが第3工場の建設を計画している。

新工場の建設予定地はソフィア近郊のカジチェネで、地場系医薬品卸コマーシャル・リーグ・グローバル・ファーマ・センターから約6万平方メートルの敷地を1,485万レフ(759万ユーロ)で買収する。

チャイカファーマは国内のプロヴディフとヴァルナで工場を操業し、約160種の医薬品を生産する。

トルコの4月インフレ率10.9%、2カ月連続で低下

トルコ統計局(TUIK)が4日発表した4月の消費者物価指数(CPI)の上昇率は前年同月比で10.9%となり、前月(11.9%)から1ポイント縮小した。

そのほか、「アルコール飲料・たばこ」(31.3%、8.9ポイント減)、「宿泊・外食」(12.6%、1.1ポイント減)、「教育」(12.4%、1ポイント減)も平均を上回ったものの、上昇率は前月から低下した。

「食品・非アルコール飲料」は1.2ポイント増の11.3%に上昇した。

トルコの4月経済信頼感指数、過去最低の51.3

トルコ統計局(TUIK)が4月29日発表した4月の経済信頼感指数は、前月の91.8を大きく下回る51.3で、統計を開始した2007年以降で最低値となった。

消費者の経済信頼感は54.9で前月を3.3ポイント下回った。

トルコ経済信頼感指数は100を上回ると楽観的、下回ると悲観的な見方を表す。

トルコ政府、ソフト開発のオンライン講座が始動

財務省によると、すでに31講座、合計4万7,000分の講義をアップロード済みで、年内に100講座に拡充する。

アルゴリズム、ウェブ・プログラミング、モバイルアプリケーション、ゲーム開発といったカテゴリーに分かれており、ユーザーが講座を修了すると財務省ポータルのユーザー経歴に受講履歴が自動的に記録される。

企業が同ポータルを通じて求人することもできるようになる。

ルーマニアの民間医療機関大手、オンライン診療を開始

ルーマニアの民間医療サービス事業者であるレジーナ・マリアがオンライン診療プラットフォームを立ち上げる。

マイクロソフトと共同で開発したもので、「新型コロナウイルス感染リスクを高めずに、患者が診療を受けられるようになる」と利点を強調している。

診療の内容はその都度記録し、患者のカルテに加える。

伊ソフトウエアのアンタレス、クロアチア同業を買収

ソフトウエア開発の伊アンタレス・ヴィジョンがクロアチアの同業トレードティシティ(Tradeticity)の株式82.83%を104万ユーロで買収した。

トレードティシティのリディヤ・ポザイッチ社長と投資会社インヴェンション・アドリアが保有するそれぞれ10.76%と6.41%を追加取得するオプション権も獲得した。

2019年上半期の売上高は5,410万ユーロ、純利益は840万ユーロだった。

ルーマニア、新型コロナ対策で特例税制

ただし、緊急事態が発令された3月16日以前に税務調査を実施済み、あるいは、税務当局が特に税務リスク分析を実施する場合にはこの限りではない。

◇納税猶予を受けた納税者が納税期日を守れなかった場合、緊急事態解除後30日以内に納付すれば滞納税・処罰を免除。

ルーマニアはすでに先月30日の緊急政令で、◇2020年第1四半期の法人税を期日までに納付すれば、大企業は5%、中堅企業は10%、その他の企業は15%納税額を軽減◇零細企業税も期日納付を条件に10%軽減――などの特別税制を施行している。

トルコの4月消費者信頼感指数、04年以来最低の54.9に

トルコ統計局(TUIK)が22日発表した4月の消費者信頼感指数は前月を5.8ポイント下回る54.9となり、2004年以来で最低を記録した。

構成指数をみると、景気予測指数は前月比1.1ポイント減の74.8に、家計予測指数は同7.8ポイント減の72.5に、失業予測指数は6.7ポイント減の53.8に、貯蓄予測指数は13.1ポイント減の18.4に、それぞれ悪化した。

信頼感指数は100を分岐点とし、100を上回れば楽観的、下回れば悲観的な見方が優勢なことを示す。

トルコ中銀が8会合連続で利下げ、政策金利8.75%に

新型コロナウイルスの蔓延で経済の失速が懸念される一方、インフレリスクの後退も見込まれることから、市場予測(利下げ幅0.5ポイント)を超える大幅な追加利下げに踏み切った。

一方、インフレ率は2月(12.4%)まで4カ月連続で上昇した後、3月に11.9%へと低下した。

中銀は昨年7月、2年10カ月ぶりの利下げを実施し、政策金利を24%から19.75%に引き下げた。

ハイセンス・ゴレニアが年内に2,200人削減を計画、新型コロナで業績悪化

家電大手・中国海信集団(ハイセンス)のスロベニア子会社ハイセンス・ゴレニアが年内に大幅人員削減を計画している。

社内労組のザン・ゼバ委員長が21日、国営放送RTVスロベニアの取材で明らかにしたもので、新型コロナウイルスによる世界経済打撃で大幅な業績悪化が懸念されるため、国内で1,000人、全事業拠点合わせて2,200人を解雇する。

国内ではスロベニア北東部のベレニエ工場で700人、首都リュブリャナにある欧州事業本部の管理部門で300人を削減する。

独ティッセン、トルコPET容器メーカーから新工場を受注

独複合企業ティッセンクルップは先ごろ、トルコのプラスチック製包装容器メーカー、ケクサンペットパッケージング(Köksan)からポリエチレン・テレフタラート(PET)製造施設の建設を受注したと発表した。

新工場は2013年にティッセンが設置した既存施設に隣接する場所に建設される。

ケクサンは1968年の設立で、PETボトルやPETシート、PET樹脂を生産している。

フィッチ、ルーマニア格付け見通しを引き下げ

新型コロナウイルスの世界的流行が、脆弱な財政基盤に追い打ちをかけるためだ。

フィッチによると、ルーマニアは今年、景気の大幅後退(マイナス5.9%)と歳出増加のはさみ撃ちで、財政赤字が国内総生産(GDP)比8%に悪化する。

ルーマニア財務省は18日、フィッチの評価について「新型肺炎(Covid-19)と、過去の社会民主党政権の財政運営の失敗に基づくもの」とコメント。まずは、新型肺炎の影響緩和とルーマニア経済の回復に向けた政策に集中する姿勢を明確にした。
ルーマニア政府は15日に今年の経済予測を下方修正し、成長予測は1.9%のマイナス、財政赤字はGDP比6.7%に拡大するとした。

セルビア中銀が追加利下げ、政策金利1.5%に

新型コロナウイルスの流行で景気の低迷が懸念される一方、インフレ率も大きく縮小していることから追加利下げに踏み切った。

今年4-6月期には低下が見込まれるものの、その後はプラス成長が予想されている。

中銀は先月、臨時理事会を開いて昨年11月以来4カ月ぶりの利下げを実施し、政策金利を0.5ポイント引き下げた。

トルコの2月鉱工業生産7.5%増、上げ幅は2カ月連続で縮小

トルコ統計局(TUIK)がこのほど発表した2月の鉱工業生産高(稼働日調整済み)は前年同月比で7.5%増加し、6カ月連続のプラスとなったものの、上げ幅は前月の7.7%から0.2ポイント縮小した。

耐久消費財は3.9%減少した。

同国の鉱工業生産高は2019年9月に3.5%増加し、18年8月(1%増)以来13カ月ぶりのプラスに転じた。

欧州委、ユナイテッドグループのブルガリア通信大手買収を承認

欧州委員会はこのほど、南東欧の通信大手ユナイテッド・グループによるブルガリア同業大手ビバコム(Vivacom)の買収を承認した。

ビバコムは携帯・固定電話およびインターネット事業を主力とし、国内に400万の顧客を持つ。

セルビアで設立されたユナイテッド・グループはオランダのアムステルダムに拠点を置く。

フィッチ、トルコ経済の成長を予測

新型コロナウイルスの感染拡大で世界的な景気後退懸念が強まる中、米信用格付け大手フィッチは、トルコ経済は今年落ち込むものの、来年は成長率が前年同月比で4.5%に拡大すると予測している。

フィッチは2月下旬のトルコ格付け見直しで長期信用格付けを「BB-」、見通しを「安定的」で据え置き、今年の経済成長率を3.9%と予測した。

その後、世界的な景気後退となっても同国は0.8%の経済成長を確保するとの見方を示した。

トルコ中銀がコロナ対策を強化、金融システムの流動性を確保

同月17日に打ち出した、金融システムへの流動性供給策を強化するもので、銀行の資金調達を容易にし、輸出企業を中心とした民間部門への融資継続を後押しする。

中銀は、公開市場操作(オープンマーケットオペレーション)を前倒しで実施するほか、市場に応じてその制限を緩和する。

金利は政策金利より1.5ポイント低く設定する。

ルーマニア国営製薬企業、新型肺炎対策で解熱鎮痛剤の生産を再開

ルーマニア国営製薬会社のアンティビオティツェは7日、解熱鎮痛剤のパラセタモール(アセトアミノフェン)とノヴォカルミン(メタミゾール)の生産を再開すると発表した。

新型肺炎(Covit-19)の流行で需要が拡大しているためで、月末までに国内の薬局や医療機関への供給を開始する。

先月23日からは、新型コロナウイルス対策として必要最低限の生産を除き、業務を停止してきた。

スロベニア家電大手ゴレニア、欧州工場の操業停止を延長

家電大手・中国海信集団(ハイセンス)の傘下にあるスロベニアのゴレニアが、欧州工場の操業停止期間を4月10日まで延長した。

調理機器子会社モラ・モラビアの工場は14日、セルビアのヴァリェヴォ工場は13日に再稼働する。

ゴレニアは先月20日、4月6日までの予定で欧州工場の操業を停止した。

独化学大手ヘンケル、セルビアの洗剤工場を2週間閉鎖

独化学大手ヘンケルは1日、セルビア中部のクルシェヴァツにある洗剤工場を2週間、閉鎖すると発表した。

同社は声明で、「従業員の健康と安全を守ることが絶対的な優先事項」だと強調した。

セルビアの物流事業は規模を縮小して継続する。

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