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2010/6/9

経済産業情報

経済界がブラジルとの関係強化へ

この記事の要約

ドイツの経済界がブラジルに熱い視線を送っている。同国は高い成長率が見込まれるほか、石油やガスなどの地下資源も豊富なためだ。2014年にサッカーW杯、2016年にオリンピックが開催されることも大きな魅力となっている。ブリュ […]

ドイツの経済界がブラジルに熱い視線を送っている。同国は高い成長率が見込まれるほか、石油やガスなどの地下資源も豊富なためだ。2014年にサッカーW杯、2016年にオリンピックが開催されることも大きな魅力となっている。ブリューデルレ独経済相は5月28日にミュンヘンで開かれた独産業連盟(BDI)主催のドイツ・ブラジル経済会議で、「ブラジルはもはや新興国ではなく若くてダイナミックな工業国だ」と述べ、ドイツ企業の現地投資拡大を支援する意向を明らかにした。

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同会議では欧州航空宇宙大手EADSがブラジルの建設大手Odebrechtと安全技術分野で協力することで合意。デュースブルク港を運営する独Duisburger Hafenとブラジル政府も、港湾から後背地への輸送インフラを整備することで合意した。また、BDIは「BDI-ブラジル委員会」を発足させ、プロジェクトの第一弾としてドイツ企業によるサッカーW杯、オリンピックの開催準備を支援する「WinWin2014/2016」を立ち上げた。中小企業のブラジル進出を促進する狙いもある。

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ブラジルにはすでに約1,200社のドイツ企業が進出し、同国の工業生産の約10%を担っている。

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