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2010/6/23

経済産業情報

電動アシスト自転車の人気高まる

この記事の要約

電動アシスト機能付き自転車の需要が拡大し続けている。独自転車製造業連盟(ZIV)の調べによると、国内販売台数は2005年の2万5,000台から09年には8倍の15万台に増加。欧州全体の販売台数も昨年50万台となり、前年か […]

電動アシスト機能付き自転車の需要が拡大し続けている。独自転車製造業連盟(ZIV)の調べによると、国内販売台数は2005年の2万5,000台から09年には8倍の15万台に増加。欧州全体の販売台数も昨年50万台となり、前年から20万台増えた。欧州最大の市場はオランダで、ドイツはこれに続く。15日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。

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電動アシスト自転車は通常の自転車に比べ価格が高く、販売台数の伸び悩みで苦戦する販売店にとっては貴重な収益源だ。ZIVによると、09年の自転車販売台数は前年比で7%減少したものの、電動アシスト自転車の需要増を追い風に平均単価は過去3年間で367ユーロから446ユーロに上昇。売上ベースでは7%の成長を確保した。

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ただ、販売拡大の道のりは平たんではない。関係者によると、電気アシスト自転車を「体力の衰えた高齢者の乗り物」と考える消費者は依然として多いため、そうしたイメージを払しょくする必要がある。また、ほとんどの人は電動アシスト自転車に乗った経験がないことから、関心を集めることも課題となっている。

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こうした事情を受け、国内の小売業者700社は共同で展示・試乗キャンペーンに乗り出した。統一したデザインの展示台を設けて自転車を展示すると同時に、試乗できることを示すステッカーをショーウィンドーに貼り、消費者を引き寄せる戦略だ。

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