ドイツ連邦統計局が6月30日発表した2011年5月の小売売上高は前年同月を名目で4.0％上回り、物価を加味した実質でも2.2％増加した。比較対象の2010年5月に比べ営業日数が3日も多かったことが大きく、季節要因と営業日数を加味した前月比の変動率は名目が3.0％減少。実質も2.8％落ち込んだ。腸管出血性大腸菌の感染拡大で青果需要が激減したことが響いた。
\前年同月比の実質変動率を部門別でみると、食料品店は0.7％増と小幅の伸びにとどまった。非食料品店は3.8％増加しており、特に通販（7.0％増）、繊維・衣料品・靴・革製品店（6.4％増）は伸び率が大きかった。
\2011年1～5月の小売売上は名目が前年同期比3.1％増、実質が同1.5％増とともに拡大した。部門別では通販の伸び率が最も大きく、実質4.8％に達した。これに繊維・衣料品・靴・革製品店（4.0％増）、家具・家電・DIY用品店（3.9％増）が続く。食料品店は0.5％減少した。
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