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2011/7/6

経済産業情報

6月乗用車新車登録0.4%減に、祝日響く

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した2011年6月の乗用車新車登録台数は28万8,382台で、前年同月を0.4%下回った。減少は昨年11月以来7カ月ぶり。祝日で営業日数が2日少なかったことが響いた。1~6月の累計では […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した2011年6月の乗用車新車登録台数は28万8,382台で、前年同月を0.4%下回った。減少は昨年11月以来7カ月ぶり。祝日で営業日数が2日少なかったことが響いた。1~6月の累計では前年同期比10.5%増の162万2,579台と2ケタ成長を保った。

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6月の登録台数が最も大きく落ち込んだのはスバルで、56.7%減の247台だった。これにLada(44.0%減の112台)、クライスラー/ジープ/ダッジ(38.4%減の451台)、ランド・ローバー(37.3%減の414台)、ホンダ(34.1%減の2,189台)、ダイハツ(33.9%減の296台)が続いた。

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一方、登録が最も大きく伸びたのはシボレーで87.1%増の3,160台を記録。ランチア(76.5%増の270台)、ボルボ(33.8%増の3,416台)、アルファ・ロメオ(28.4%増の1,113台)、ポルシェ(21.4%増の1,620台)も20%以上の伸びとなった。

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ポルシェ以外のドイツ車ではアウディとフォードがそれぞれ14.3%増の2万2,842台、12.7%増の2万910台へと拡大。それ以外はすべて減少した。各ブランドの実績はフォルクスワーゲン(VW)が0.1%減の5万8,992台、BMW/Miniが0.9%減の2万9,939台、スマートが1.7%減の2,989台、オペルが5.4%減の2万4,127台、メルセデスが7.1%減の2万7,221台となっている。

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日本勢はスズキ(5.8%増の2,967台)と日産/インフィニティ(4.4%増の5,677台)、三菱(3.6%増の2,134台)が増加し、トヨタ/レクサス(27.7%減の5,012台)とマツダ(26.0%減の3,830台)は減少した。韓国車は現代が14.4%増の7,379台、起亜が7.8%減の3,599台だった。

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1~6月の登録台数が最も大きく伸びたカテゴリーは大型バンで、38.9%増加した。これに大型車(38.1%増)、オフロード車(38.0%増)が続く。一方、全体の4分の1を占めるコンパクトカーは2.9%減少。超小型車は10.8%落ち込んだ。小型車は7.2%増加している。

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1~6月の新車登録に占める欧州排ガス基準「ユーロ5」対応車の割合は95.7%、同ディーゼル車の割合は46.1%だった。電気自動車(EV)とハイブリッド車の新車登録はそれぞれ1,275台、5,869台。新車の走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は平均147.6グラムだった。

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トラックの新車登録台数は6月が前年同月比8.3%増の2万2,740台、1~6月が前年同期比22.4%増の13万4,058台とともに好調だった。オートバイは6月が8.0%減の1万5,202台、1~6月が4.1%増の9万5,219台。

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